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2009全国統一小学生テスト監督にて

驚く男性教師 塾講師の本音

昨年も全国統一小学生テストの監督をした時の記事を書いていたので、
今年も書いてみます。

今年は、また小3と新たに加わった小学2年生の監督をすることに。
当日は朝から、病み上がりの調子悪い身体を無理やり起こして出社。

午前中は一番気を遣う一般の小学3年生がなんと25名も。
マークシートの書き方を丁寧に教えて、時々冗談も交えながら緊張を
ほぐします。

「自分が男か女か分からない人手をあげて~」
とか言いながら(笑)

ついでに消しそびれや、消しすぎ、問題とマークする番号がズレてしまうという
ありがちなミスの説明、そして、分からない問題は、最後には”勘”でとにかく
塗っておけ、などマークシート問題への取り組みテクニックもバッチリ伝えました。

そして、いよいよテストを開始!
テストが始まって、しばらくして大事なことを伝えるのを忘れていたことに気がついたのです。
そうです、カンニングの注意です!!

普段躾けられた高学年の塾生しか相手していないので、
この低学年の「純粋な悪行為」(笑)をすっかり忘れていました。

とある、まじめで純朴そうな女の子の目が、泳ぎ出します。
早速注意をするのですが、この学年の恐ろしいところは注意を受けたのに、
再び目が隣を向いてしまうのです・・。
その執念たるや、驚くばかり。監督も全く目が離せませんでしたね。

ちなみに去年と同じで算数はあと5分伸ばして、国語はあと5分減らしてもいいのでは…。

午後の小2です。
午前と同じ轍は踏むまいと、最初からカンニングの注意をバッチリします。
私がカンニングをしている人のモノマネなんかもやって笑いをとりながら、

「こんなことやっちゃ絶対だめだよ! 見るのも見せるのもダメ!分かりましたか?

「ハーイ!」

よしよし、素直な小学2年生。
さすがに今度は大丈夫かな・・・

さて、テストが始まると、1ページ目でつまずいている女の子の目がさっそく……(-_-;)
おそるべし、隣人の解答用紙の甘い誘惑・・(笑)

やはり、普段学校で習ったこともなく、本人たちにとっては難しい問題が並んでいるので、
全くできない子にとっては どうしても他の人や、その答えが気になっちゃうんでしょうね。

さらに、国語のテスト前に問題を見るとやっぱり。

「~カタカナで書きなさい」
「~記ごうで答えなさい」
「~ひらがなで書きなさい」
「~□の中からえらんで答えなさい」
「~□の中からえらんで記ごうで答えなさい」

おいおい、これ2年生の問題にしては ややこしいぞ。
ってことで事前に注意。

「こんな問題が出るから注意しろよ~。きちんと問題を読まないとダメだよ。」

ひとつひとつ例に挙げて、ワザと間違えたり。
「そんなミスするはずないよ~」
と生徒も余裕の態度。

テストが始まり机間巡視すると、さっき注意したばっかりなのに問題の指示と違う書き方を
している生徒が複数名。
さすがに2年生なので指摘してあげましたが。

指摘してあげた数、延べ10回以上・・(-_-;)
あれだけ事前注意したのに、恐るべし小学2年生。
病み上がりの身体にはこたえ、ドッと疲れた一日でした。

さて、このテスト。
小2も小3も解ける子は解けますけど、何の対策もしていない子にとっては全く手も足も出ない場合もあります。

全国統一小学生テストは、こんな低学年のうちから、中学受験への向き不向きを感じさせてしまう、
ちょっと残酷なテストだなって感じます。

もちろん、このテストが全てではありませんし、小5や小6になってから伸びてくる生徒も
いますので、やっぱりこれから!なんですけど。

コメント

  1. メリンダ より:

    ずっと耳にしていたテスト。小2の娘も受けました。国語は自殺点もあり、まあ程よくできたものの、算数に関しては、文章が接続される言葉などすべてが排除されていて、国語で習っている正しい文章の組み立てになっていなかった為、困惑して惑わされてました。今までずっと全国一位の娘の屈辱ですね(笑)でも、角度の違う問題に挑戦し、自分よりももっとできる子がたくさんいるということを知ったことは収穫が大きかったと思います。偏差値は残念でしたが・・・。うちは入塾しますよ。子供にやる気が出たからです。

  2. 真喜志 より:

    小5の実際の平均点は
    算数 90.4/150点
    国語 75.2/150点
    理科 41.4/100点
    社会 55.3/100点
    だったようです。
    理科、確かに問題が難しかったようですね。
    作問者の反省材料になるでしょう。
    ということは、来年の理科は今年よりやさしくなるかもしれませんね。

  3. 真喜志 より:

    >5年の問題はご覧になりましたか?
    すみません。チラッと見ただけで、まだじっくりとは見ていません
    >算数は平均点100/150、理科は45/100ほどだとか。易しすぎる算数と難しすぎる理科。これで学力が判定されるのか?それともただのお祭りでしょうか?
    確かにその平均点であれば、「算数は易しめ、理科は難しめ」だったと言えますが、「易しすぎる、難しすぎる」とまでは言えないかな、と思いますよ。
    そもそも問題を作るということはかなり難しい作業です。去年と殆ど変わらないおんなじような問題を出したら、「毎年同じ問題だ」などと批判を受けるでしょうし、塾教材(予習シリーズ)と全く同じ問題を出せばこれまた批判を受けるでしょう。
    数万人が受験するテストで平均点がどれくらいになるか予想がつけにくいでしょうし、
    そんな中で、作問者は難易度にバラツキをつけて、やさし過ぎず、受験者に差が生じるような練りに練った問題を作っているのだと思いますよ。
    そもそも中学受験の問題も、年度によって難度のバラツキがありますし、傾向もガラリと変わることもあります。
    受験する側とすれば、どんな問題が出たとしてもチャレンジしてみなければなりませんし、受験を意識するのであれば、受験者全体の中で、自分がどれくらい取れているのか、どんな問題が苦手で取れないのかを結果を通して反省材料にすれば良いだけだと思います。

  4. 5年生 より:

    5年の問題はご覧になりましたか?
    算数は平均点100/150、理科は45/100ほどだとか。
    易しすぎる算数と難しすぎる理科。
    これで学力が判定されるのか?それともただのお祭りで
    しょうか?ご意見をお聞かせいただけたらと思います。

  5. 真喜志 より:

    大人数が受けるテストを作る際、「良いテスト」というのは平均点6割くらいになるテストだそうです。
    受験者の殆どが8割9割をとってしまうと、判定がしにくいですからね。
    ある程度「差のつく」問題を作問する必要があるようです。後半の難しい問題は現時点で取れなくても気にすることないですよ。
    以前、小3に出ていた難問を小6の優秀生にやらせたことがありましたが、みんな頭を悩ませていましたし・・(笑)

  6. かごっち より:

    小学2年生の娘もこのテスト受けました。
    事前に塾で無料対策授業を受けましたが、はるかに難しい問題でした。
    最後の問題も、大人であれば解き方のコツがわかるのですが、あれを2年生で解けというのはどうなんだ?といった感じでした。
    そもそも、問題の意味があまりよく理解できなかったようです。
    「手元に2枚の硬貨が残り~」と言われても、そもそも「硬貨が残るってどういうこと?」って感じみたいで(笑)。
    「10円玉か、50円玉か、百円玉か、五百円玉のどれかが二つもらえたよっていうことだよ。」
    というと、
    「あ~~、そういうことなんだ。」
    といった具合です。
    全体的に中学受験を意識したテストといった印象を受けました。
    逆に主人と、
    「こんなテストが2年生のうちから解けちゃう子がいるんだろうね。人種が違うって感じだよね。」
    と話していました。
    「もっとこういう勉強をさせなくちゃ!」
    と親の不安を煽って、入塾させるという作戦?とうがった見方をしてしまいました。
    まあ、キャッチフレーズが、
    「さあ、競争だ!」
    ですものね(笑)。
    いい経験にはなったと思います。

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