中学受験経験者のブログご紹介

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自ら塾業界に身を置きながら、父親として息子さんの中学受験に携わってこられた方のブログに、中学受験を総括する内容が載っていました。
詳細はこちら

共感する内容も多かったので、一部を紹介しておきます。

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息子を二年間、サピックスに通わせてみて、今頃、中学受験というものの実体を知った。
自分が思っていたのと、いろいろな点で違っていた。

一番の感慨は、「こんなに親にとって辛いものだと思わなかった」ということだ。
子供がいいかげんに受験に臨んでいるなら、いい。しかし、子供がけなげにがんばっている場合、受験での失敗は親の責任だ。

学校選びも、勉強の手はずも、受験日程の構成もすべて親がする。失敗させるわけにはいかないが、入試を受けるのは子供なので、親にはどうにもできない。

落ちたとき、どうケアするか。長い入試日程の中で、どう集中力を保たせるか、それはすべて親が考えなければいけないことだが、正直、子供の実力や内面は測り知ることができない。これはとても苦しかった。
うちで一番おろおろしていたのは、父親のぼくだったと思う。…

…中学入試の本質は、何度落ちてもへこたれない精神力、を築くところにあると言っていい。
計画と意志は親、実行は子供、というズレがあるので、不合格の痛みは子供を直撃する。本人の自己責任ではないからだ。…

…中学受験で訓練される内容については、ぼくは、国語・理科・社会については高く評価している。
お金に余裕がある限りにおいて、受験するしないにかかわらず、中学受験の塾で勉強する価値があると思った。

まず、国語は、小学生が普通接する機会がないようなステキな文章に出会うことができる。
塾の教材をいくつか見たが、村上春樹の短編(もちろん、エッチじゃないやつ。笑い)とか江國香織などの文章はあたりまえのように扱われるし、論説文も高度な内容の興味深いものが多かった。
子供の頃にああいう文章に触れることは将来大きな意味を持つと思う。

とりわけ、理科には感激する。
生物、物理、化学、天文などに関して、きちんと体系的に、しかもちゃんと法則の活用を基本として勉強する。

ぼくの経験で言うと、ぼくは小学校の理科が大嫌いだった。それは「単なる事実の羅列」にすぎなかったからだ。
中学になって原子と分子の結合から化学反応の原理を知り、小学校ではただ単に暗記された事実が法則から演繹されることに溜飲が下がるとともに強い好奇心を持った。

中学受験では、小学校教育よりももっと知的に理科を扱っている。
息子は、父親に、電気回路の説明をし、夜空の星を教えるまでになった。これは感慨深い。

社会については、一抹の不安があった。
社会科学は、基本的に「思想」であり、利害関係の対立であり、要するに生臭い。それを幼少期に学ぶことは大丈夫なのか、と思っていた。

しかし、中学受験の社会は、なかなかみごとなものだった。要するにそれは、「世の中で起きている事実に注目する」ということだ。
そして、それとの関連において、地理や歴史や公民が提示されるのである。

ぼくは、経済学を学んだ30代まで、世の中の仕組みに無知なままに過ごした「単なる世間知らずの数学青年」だったので、受験社会の面白さには衝撃を受けた。

塾の帰り道に、息子が塾の先生から聞きかじってきた「コースの定理」について自慢げに説明してくれたのは思い出深い。
コースの定理とは、コースの定理は、非人間的か? | WIRED VISIONで書いたように、環境問題に関する有名な論文であり、ぼくは環境経済学も一応専門の一つとしている。

このぼくが息子から手ほどきを受ける、というのもこそばゆかった。笑い。
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このように、お父さんが感じたことを赤裸々に語ってくれています。

中学受験は、確かに大変なイベントです。
しかし、その大変な日々を乗り越える過程でたくさん学ぶものがあるのだと改めて感じます。

これから中学受験を控えたご家庭には、ぜひ親子でひとつひとつ共に乗り越えていきながら、充実した受験ライフを送ってもらいたいですね。


PS.
私は高校受験の数学も教えていますが、中学受験の算数をやって来た子とそうでない子にはかなり大きな隔たりがあります。
受験算数は、やはり数学的思考の根本的な土台を鍛えてくれる学問だと感じています。

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