PR

中学受験、大失敗だったけど・・・

挨拶する女性 塾講師の本音

「大学受験では絶対にMARCH以上に合格する!」

Kさんが中学受験が終わった卒塾の時に残したメッセージです。

Kさんは、プライドの高い女の子でした。
塾でも最上位クラスをキープし、御三家中学を目指していました。
しかし、2月の本番受験。残念ながら、第一志望は不合格。

1月の埼玉受験で合格していたので、その後もチャレンジ。
ところが、2月2日、3日と続けざまに不合格。
Kさんのプライドは打ちのめされ、泣き崩れ、もう受験する気にもなれません。

最後の希望を、と願い、打ちのめされた心を奮い立たせて臨んだ4日の受験。
残念ながら、トドメを刺されてしまいました…
本当に散々な中学受験だったんです。

私も力の無さを痛切に感じ、非常に反省しました。

とても苦い思い出の一つとなったのです。

受験後に、その子に対して、「人生の成功する機会はまだこれから先いくらでもある。」といった旨のメッセージを渡したのを覚えています。

 

 *********

 

数年経って、塾にある女性が訪ねてきました。

「私の事、覚えてますか?」

正直、最初は誰か分からなかったのですが、名前を聞いて、

「あぁ~~!!  Kか!」

そうです。散々な中学受験だった、Kさんでした。

そんなKさんが、大学受験を終えたのです。笑顔で教えてくれました。

「●●大学に入学しました!」

大学受験では、満足した結果を見事残し、東京六大学の一つに入学した、というのです。

Kさんは、中学受験で失敗したのをバネにして、見事にリベンジを果たしたのです。

多くの人が、一度大きな挫折を味わうと、普通は諦めてしまいます。
立ち直るのに相当の時間がかかるでしょう。

そして、立ち直ったとしても、再度チャレンジしようという気には、なかなかなれないものです。

「受験なんて、勉強なんて…」と放り投げて、遊びに走る、といった心境になってもよさそうです。

でも、Kさんは中学高校と、長い通学時間を逆に利用して、電車の中でコツコツ勉強し続けたそうです。女の子なのに、周囲の目など全く気にせずに。

そうした努力を見事結実させることができました。

成長して青年になってから得た勝利感だけに、よりうれしかっただろうと思います。

もちろん、学歴が全てだとは思いません。大学名がうんぬんというわけではなく、

『目標に向かって努力をし続けた事』がえらいなぁ、と思うのです。  

中学受験は、大きなイベントです。
でも、飽くまでも人生初期の通過点でしかありません。

Kさんは、中学受験で大きくつまづいてしまったけれど、それをバネにしていくことができました。

それは、私としても凄くうれしいことでした。

もちろん、中学受験で成功を味わってもらうに越した事はありません。

でも、もし中学受験で成功を得られなかった方にも、決して希望を失って欲しくないなぁと思うのです。

子供たちの人生、まだまだこれからですからね。

タイトルとURLをコピーしました