成長のキッカケ

  人間と言うのは、努力が報われると嬉しい生き物です。     その感情が、『やる気』というとてつもない推進力を生み出すわけですね。       先日、特別クラスの選抜試験がありました。         T君は5年生の元気な男の子。   決してできる子ではなく、いつも試行錯誤しながら努力しているタイプ。     前回の選抜テストではギリギリ合格だったので、今回は厳しいのでは、と本人も、そして担当も思っていました。           今回の結果、合格!       T君本人に伝えると、本人は飛び上がって喜んでいました。       「やった~、やった~!!」     面談室で嬉しそうに はしゃぎまわり、   しばらく興奮が収まらない様子です。       「たかがクラスの選抜試験で受かったぐらいで浮かれてるんじゃない。本番の入試なんかもっと大変なんだぞ!」     と、こちらは冷静に諭します…(^_^;)       でも、こういう体験は大事な体験。     ちょっと幼いT君ですが、『努力が報われて嬉しい』という貴重な体験が、次への活力となります。         N君は5年生の優秀生。   前回の選抜試験では上位で合格していました。     授業の様子も時々波があるものの、N君の能力からすれば、今回の選抜試験でも普通に受かると担当は思っていました。たぶん、本人も。           しかし、今回の結果、不合格!

      結果をお母さんにお伝えすると、       「むしろ良かったです」

 とのお返事。       やっぱりご家庭で見ていて、やる時はやるけど、気分が乗らないとやらないところがあることを、お母さんは心配していたのです。     「ちゃんとやらないと、結果が出ないんだ、ということを知る良いキッカケになったと思います。」        N君にとっては必要な体験だったのでしょう。       次の日から、N君は自主的に「プリントください」などと、勉強に積極的な姿勢を見せ始めました。           全てが上手くいって、何の問題もなく順調に受験が終了するご家庭を私は聞いたことがありません。         例え順調そうに見えても、どのご家庭も、色んな課題を抱えながら四苦八苦しています。

 それを一歩一歩乗り越えて成長していっているのですね。       競争が激しい受験の世界。     まだ精神的に幼い小学生が、つらい競争世界の受験勉強に取り組むモチベーションを維持し続けることは簡単ではありません。       「子供は勉強するのが当たり前」     と言うことは簡単なのですが、   言われるほうはあまり気分良くはないでしょう。         「お母さんは食事を作るのが当たり前」     なんて言われると気分悪くなりますし、     「今日のカレーは、とっても美味しいね!」     って言ってくれた方が、日々のご飯をつくるモチベーションもアップするってもんです。       お子さんの言動には、たくさんの不足が目に付いて、ついつい小言を言いたくなるものなんですが、     適切な声掛けで、お子さんのやる気は大きく変わっていきます。     それが成長のキッカケにもなります。     褒める時は褒め、激励する時は激励し、時には一緒に悩みながらも、   上手に、そして気分良くお子さんとコミュニケーションを図りながら、受験の荒波を乗り越えていきましょう!

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