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全国統一小学生テストの低学年化に思う

問題に悩む女の子 塾講師の本音

先日、四谷大塚主催の全国統一小学生テストがありました。
例年のように私はテスト監督スタッフを務めました。(今年は小4と小2)

このテスト、昔は小3~小5対象だったのですが、段々と低学年層にも受験対象を拡げまして、今回は初めての試みで、小学1年生も受験対象になりました。
今回は、この全国統一小学生テストの低学年化について、簡単に所感を述べさせていただきます。

全国規模で一学年1万人から2万人くらいの大人数が受けるテストですし、テレビCMもやっていましたので知名度も高くなってきましたね。うちの校舎でも100名以上のお子さんが受験しましたので、結構な大イベントでした。

学校のテストよりも難しい実力判断テストですので、テスト監督として最初にお子さんたちに伝えないといけないのが、
「とても難しいテストだから、満点とれる人なんて、誰もいないよ。」と、出来なかった子が落ち込まないようにフォローすることです…(^_^;)

テストの最初のほうは簡単ですが、後半は問題文を読むだけで嫌になってしまうような難問が出題されてきます。
大人数が受験して、結果に差を付けないといけないテストですので、簡単すぎてもいけませんが、難易度をどのあたりに設定するかは難しいところかもしれませんね…

現場で監督をしていると、個人的にはもう少し易しめにした方がいいんじゃないかなぁと感じてしまいます(^_^;) なぜなら…

難しくて飽きてしまい、キョロキョロしだす子。
カンニングしようとする子。
眠ってしまう子。
適当に5分で終わらせてしまう子…
答案がほとんど書けていない子…(^_^;)

などなど、特に低学年では、この手の実力テストには対応しきれない子が見られたこと。

ましてや、今回始まった小学1年生のほうは、監督した先生に聞くと、本当に大変だったようです。
そもそも家庭内の躾が甘い現代日本…
敬語が使えないのは当たり前として、先生の指示を守れない、じっとしていられない、挨拶はできない、御礼も言えない
そしてテストはほとんど空欄…  そんな子が数多く居たそうで…(^_^;)

知能テストをやる意味があるのか? 小学1年生には時期尚早では? と現場の先生は感じたそうです。
(私は小1担当しなくて良かった、なんて思ってしまいましたが…苦笑。でも、小学1年生の現状をそれなりに見聞きしていますので、納得です。)

そんな難しめの全国統一小学生テストですが、低学年のうちからきちんと対応して高得点をとる子もいます。
やはりそういうお子さんは早熟で、小さな頃から本をよく読んでいたり、パズルなど思考することが好きな子ですね。間違いなく中学受験で成功することができるお子さんです。
塾に通っていないのに、今回のテストで優秀な成績を取れるお子さんであれば、先の人生をきちんと考えて中学受験を目指させるのはもちろんアリだと思います。

ただ、個人的には、逆に (塾のテストは難しすぎた。勉強なんてしたくないなぁ…)
なんて、勉強への拒否感を感じてしまう子も出てしまうんじゃないか、と感じた次第。 塾側としては、本末転倒ですよね(苦笑)

まぁ、そうならないように、我々スタッフは精一杯の笑顔で明るく接していたんですけど。
子供は日々成長していきますので、テスト結果が良かれ悪しかれ、一つのステップにしてくれればいいのですが。
さぁ、どんな結果が出てくるか楽しみですね。

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