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『受験の神様』最終回2

泣く子を励ます男性 塾講師のつぶやき…

(続き) もし、我が子が不合格だったら、どんな言葉をかけてあげたらいいのでしょう・・・
これって、凄く難しいことなんです。 私も、 「かける言葉がみつからない」 のも正直なところです。

ドラマでは、菅原先生は、「この悔しさを絶対忘れないこと」 と言っていました。広のお父さんは、 「全部忘れちまえ!」 と言っていました。なんか矛盾してますね(笑)
「どんなにつらいことがあっても、食わないと生きていけない。」
そして、「受験はゴールではない」 そんなセリフもありましたね・・。

実際の受験の時、本人が合格したいという思い入れが強ければ強いほど、不合格だったときのショックは大きくなります。ショックが大きければ大きいほど、どんな言葉も受け入れないときもあります。
ドラマでは、東京入試は1回だけでしたが、実際は、複数回受験するはずです。

私は過去に、とてもプライドが高く、成績も良かった生徒が高めの学校をことごとく挑戦し、ことごとく失敗し、結局東京受験全滅だったという生徒もみました。
これは、受験パターンが失敗だったと言わざるを得ません。 本人は、今まで見せた事がないくらい、泣いて泣いて落ち込んでいました。 かける言葉もありません。

私は、大人の立場として、まず大人が心の準備をしておく事が大切だと思っています。
「合格だろうが、不合格だろうが、この先がある」と・・。
子供は今、人生の大きな壁を乗り越えていくその時なんだと。

人生は、楽しい事ばかりじゃない。 全てが、思い通りに行くわけではない。
本当に苦しい体験、つらい体験に出くわしたとしても、 前を向いて、前を向いて、人生の荒波を乗り越えながら、生きていかなければならない。
その大事な事を、心を込めて語ってあげられる、大切なときかもしれません。

なお、塾講師は、もちろん合格の喜びを知っている嬉しさもありますが、本物の塾講師は、このような不合格に出くわした悲しみがあるからこそ、その体験を忘れないで、今の生徒に熱を注ぎ込んでいるのです。

「中学受験に克つ」 本当の意味で、この受験を皆様が乗り越えていってくれることを、心から願っています。

コメント

  1. タマヤ より:

    入試に対しての心構えを作れたような気がします・・

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