今回は、教育者として知っておきたい逸話をご紹介します。
スティーブランド・モリスという黒人の少年がいました。
彼は、「未熟児網膜症」という病気でした。
モリス少年は未熟児で生まれたために、保育器で育てられたのですが、そこで誤って過剰な酸素を摂取し、「生まれながらの盲目」となってしまったのです。
彼のお父さんは、それからまもなくして失踪してしまいます。
盲目のモリス少年には、つらいことの多い毎日でした。
●転機
ある日、理科の実験で使うネズミが一匹逃げ出してしまったのです。
ふと、先生は思いついて、モリス少年に頼みます。
「モリス君、君がネズミを探してくれない?」
他のクラスメイト達は笑いました。
しかし、先生は微笑んでこう続けました。
そうです。モリスは目が見えないがために他の人よりも鋭敏な耳を持っていたのです。
そしてモリス少年は、ジッと耳をすまし、見事なまでに、ネズミの居場所を発見しました。
先生やクラスメイトは、口々にモリス少年を称えました。
(目が見えない自分が大嫌いだったのに、こんな僕を認めてくれるの・・)
彼の心に、転機が訪れた瞬間でした。
モリス少年は、盲目であるが故のハンデを個性に変え、優れた聴力を用いて「音楽家」としての道を歩みだしたのでした。
小学生の時、お母さんと一緒に音楽オーディションに参加。
自らが歌い、作曲し、鍵盤、ハープ、ドラムにパーカッションを演奏するという姿で注目を浴び、
何とわずか12歳で見事プロ・デビューを果たしたのです。
その後のモリスは、音楽の世界で大成功を収めていきます。
「スティーブランド・モリス」
芸名−−−
皆さんもご存知の、世界的に有名なミュージシャンですよね。
(今の小学生は知らないかもしれませんが…(^_^.)
キリンの缶コーヒーFireのCMソングは日本を元気付けるためにスティーヴィー・ワンダーが作ってくれた曲です。)
コンプレックスは、時に最大の武器になります。
認めてあげ、伸ばせるところを、最大限に伸ばしてあげたいですよね。
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