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2008年07月09日                                   

■ マイナスの学習 ■


 私が、まだ大学生の頃、ある教授の授業中の話で、とても心に残っている話があります。


 時々生徒達にも、その話をしています。
 (実は私自身への自戒の意味もあるのですが・・)


 それは、学習能力を調べるための動物実験の話です。


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 2メートル四方くらいの檻に、犬を一匹閉じ込めます。 


 扉の鍵もガッチリかけて、犬は絶対に逃げ出す事はできません。


 そして、檻の中に、定期的に軽い電気ショックを与えるのです。


 犬は、電気ショックを嫌がって、キャンキャンと叫びながら、檻から抜け出そうとします。

 しかし、ジタバタしても、檻から逃げ出す事ができません。


 (残酷な話でごめんなさい。
  この話をすると、生徒からも、かわいそう〜って言われます)



  しばらくすると、犬は逃げようとしなくなります。


 小さくうずくまって、電気ショックをただじっと耐えるだけになるのです。


 そこで、犬に気付かれないように、そっと扉の鍵を開けます。


 しかし、その後何時間たっても犬は再び逃げようとはしません。


 うずくまったまま、その後も電気ショックをじっと耐え続けるのです。



 そうです。


 犬は、『「自分はいくら逃げようと努力しても、無駄なんだ」ということを学習してしまった』のです。


 今、逃げようと思えば、簡単に逃げられるのにも関わらず・・・。

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 学習能力というのは、本来自分を向上させるための能力のはずですが、逆に自分を抑圧することにも発揮されてしまいます。


 これを『マイナスの学習』とでも呼びましょう。
  


 さて、皆様のお子さんにも、同じように『マイナスの学習』をしてしまっていることはありませんか?

 
 「僕はいくら算数を勉強してもダメなんだ。算数は苦手科目だからやってもどうせ伸びないんだ。」

 「歴史なんか勉強して何の意味があるの?つまんないし。覚えられないし。」
 「どうせ、努力しても、無駄なんだよ。」
 
 まるで、檻の中で、じっと耐えるだけの犬のように・・・


orinonaka.jpg


 一度そうなってしまうと、なかなか前向きに考えさせることは簡単ではなくなります。

  簡単で小さな目標を何度もクリアさせ、前向きな声かけを繰り返しながら、少しずつ、時間をかけて自信を回復させてあげる必要があります。


 人間である以上、常に前を向いて生きていたいですよね。犬よりも人間の方が賢いはずです。

  
 小さな努力でも、継続してこなしていくと、必ず何かしらの発展があります。

 
  『やり続ければ、伸びるんだ!』


 というプラスの学習能力を身につけさせてあげたいですね!



 あ、それと・・・

 元来、大人より、成長期にある子供のほうが前向きのはずですよ・・
 私達、大人も頑張りましょうね。


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2008年07月01日                                   

■ ニュートンが学者になった理由 ■

塾の現場ではテストを返却すると、やはり生徒間で盛り上がります。ついつい他の子の点数が気になり、

 「何点だった?何点だった?」
 「よし、○○には勝った〜!」
 「でも、算数は僕のほうが勝ったよ!」

 などと、言い合います。
 それが互いの刺激となり、切磋琢磨をしてくれます。


 しかし、時にはクラスメイトの心無い言葉で傷ついてしまう事があるかもしれません。
 もしも、家に戻ってきた我が子が部屋で泣いていたら、親として心配になってしまいますよね。

 塾のクラスメイトが原因だとすれば、転塾なんかも考えの中に浮かぶでしょう。


 今回は、そんなときに役立つかもしれない小話です。


 ■■ ニュートンが学者になった理由 ■■

 有名な大学者で、「近代科学の父」と称される、アイザック・ニュートン。
 リンゴが落ちるのを見て、万有引力を発見した話など、有名ですね。

 理科ではもちろん、算数でも「ニュートン算」なんかが出てきますので、お子様でも名前を知っているでしょう。


 そのニュートン。
 実は子供の頃は勉強嫌いの劣等生で、クラスメイトからはいつもバカにされていました。

 しかし、生まれつき手先が器用だったので、工作の腕前は少年時代から抜きん出ていたそうです。


 ある日、ニュートンが木片を使って水車の模型を作りました。見た目も機能も本物そっくりで、近所の大人たちも大いに感心し、ニュートンを褒め称えたそうです。

 ニュートンはすっかり嬉しくなり、学校にその水車を持っていってみんなにも見せました。

 
 案の定、クラスメイトたちは感心し、ニュートンの器用さを口々に褒めてくれたのですが、クラスで一番勉強の出来る男の子は、それを素直には認めませんでした。


 「ふーん、確かに良く出来ているね。
 ところでアイザック、この水車が動くのはどういう原理によるものか、説明してくれないか?」


 「・・・・・・・」


 日頃、不勉強なニュートンは説明できず、立ち往生してしまいました。

 その少年は鼻で笑って言いました。
 「なんだ、説明できなきゃ学校で勉強している意味がないじゃないか。器用なだけなら、町の大工の方がずっと上だよ。」
 そう言って、ダメ押しすると、ニュートンを蹴飛ばしました。
 すると、今まで感心していたクラスメイトもその少年に同調して、
 「アイザックは やっぱりバカだ〜」
 と罵り、はやしたてたのです。

 
 悔しさのあまり、ニュートンは机に突っ伏して泣き出してしまいました。


 しかし、その翌日から、ニュートンは人が変わったかのように熱心に勉強し始めたのです。


 そして数ヵ月後にはニュートンをバカにしていた秀才少年を追い抜いて、クラスの首席を占めるようになったのです。


 のちにニュートンは述懐しています。
 「あのときバカにされなかったら、私は学問の道に進むことはなかったと思う」


 ニュートンが今日も称えられるほどの大学者になったのは、少年時代のつらい体験が大きなきっかけだったようです。 


 つらい体験もバネにして、成長の糧にしていくような強い子に育って欲しいものですね。

Newton.gif

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