子育て論 その他

子育てをしていると様々なことがありますね。塾講師が思った子育て論についてのつぶやきです。

暑さの中での学習

暑がる男の子

猛暑の季節になりましたね。

受験勉強を控えている子供たちにとっては、頭はボ~っとするし、勉強しやすい季節とは言いがたいですねぇ(^_^;)

かくいう私も暑くなると仕事が進まないので、ついついクーラーの効いた部屋や、喫茶店などに駆け込んでしまいます。

■暑い日のご自宅での勉強環境、どうしてます?

さて、お子さんのために、ご家庭ではどうされていますか?

A.勉強部屋以外にもエアコンをつけて、一日中、同じ気温の中で生活できるようにする
B.勉強する部屋だけエアコンをつけて、快適な中で勉強できるようにする
C.勉強中もエアコンはできるだけ使わないで、扇風機などで涼を取る

Bの方が多いんでしょうかね。

あるいは、Aに近づけたいけど、難しいので塾の自習室や近くの図書館などの公共施設で、
勉強が可能な場所に連れて行く、という手もあるかもしれません。

確かに勉強面では快適な場所で集中して行なったほうがいいでしょう。
しかしながら、健康面を考えると、実はCが一番良いそうです。

つまり、エアコンは極力使わない方がいいんです。
それは、エアコンが『体温調節機能の健全な発達』を阻害してしまう恐れがあるということです。

本来人間の身体には自立神経の働きで体温を適切に調節する機能が働いています。

暑い時には汗を掻いて熱を放出し、寒い時には鳥肌になって熱が出て行くのを防ぎます。

このような身体の調節機能を普段から働かせておかないと、体温調節機能が弱まります。

すると、夏に少し外に出ていただけで熱中症になり、冬に少し寒いところに出ただけで
風邪を引いたりと、弱い身体になってしまうのです。

確かに普段の塾の授業でも、エコ対策もあり、
エアコンの温度は低くし過ぎないようにしているのですが、

「先生~暑い~、もっと温度下げてください~」

という子が、最近は本当に多い気がします。

もしかしたら、すでに体温の調節機能が弱まってしまっている子が多いのかも…(^_^;)

できれば、健全な学力は健全な身体に宿る(^^)ということを考えると、
勉強も健康も両方考えてあげたいところです。

■ 健康も考えた涼しい学習環境

先ほどのCのように、エアコンを使わずとも、体温調節機能の健全な発達を維持しながら
学習に集中させることは可能です。
まずは家の風通しを良くして風を感じられるようにしましょう。

そして最近では頭を効果的に冷やす便利グッズなどが色々開発されています。
それらを頭に巻いて扇風機を回せばかなり快適です。
適度に水分補給をすることも大切ですね。

もちろん、TPOに合わせてエアコンが必要になることもあるでしょう。
余りに暑いのをガマンするようでは、熱中症などの危険もあるので、気をつけないといけません。

しかしながら、過度に冷やしすぎてもいけませんし、タイマー機能などを使いながら、
必要最小限にとどめておくのが良いのではないでしょうか?

 

津波てんでんこ

津波から逃げる子ども

今回は、ちょっと外れて防災の話です。

あの震災から、丸2年が経ちました。
被災された方々、関係者の方々には改めて頭を下げる思いです。

あの時に感じた恐怖感と緊張感…
私も被災地を訪れ現地の状況を目の当たりにしたときには、ショックを受けました。

しかしながら、時が経つといつの間にか気持ちに甘えが出てきてしまうものだと思います。自戒の念を込めて…
ちょうどテレビでも震災特集が組まれている中ではありますが、今一度気持ちを引き締める必要がありそうですね。

■「津波てんでんこ」ってご存知ですか?

2万人以上の死者・行方不明者を出した東日本大震災。
しかし、岩手県釜石市立の14の小・中学校全校では、学校管理下になかった5名を除く、
児童・生徒約3,000人が全員無事だったそうです。

「釜石の奇跡」と呼ばれたこの事実。
ご存知の方も多いかもしれませんが、この奇跡が起きた背景には、
『津波てんでんこ』という『教育』がありました。

『津波てんでんこ』とは、津波がきたら、てんでんばらばらに逃げないと家族や地域が全滅してしまうという東北地方に伝わる教訓です。
津波襲来のたびに、家族の絆がかえって一家の滅亡を導くという不幸な結果が繰り返されてきた時代的背景が、この教訓に結びついたそうです。

釜石市内の小・中学校では、年間五時間から十数時間の防災教育の中で、
この『津波てんでんこ』の教育を徹底していました。

「地震が起きたら、すぐに高台に逃げるんだ。お父さんやお母さんを待っていてはいけないよ。
自分自身の足で一人でも逃げるんだよ。」

また、その教えを子供たちだけに教えていたわけではありません。

「学校で地震が起きたら、君たちは逃げるだろう。
でも君たちのお父さんお母さんはどうするだろう?」

「お家に帰ったら、『いざという時は僕は一人でも逃げるから、お父さんお母さんも必ず逃げてね』
と、心から信じてくれるまで、ちゃんとお父さんお母さんにも伝えるんだよ。」

父兄にまで浸透するように徹底して教育していたんですね。

親の立場から考えると、つい心配で子供の身を案じて学校に迎えに行ってしまうかもしれません。
津波てんでんこの教えは、自分の命は自分で責任を持つ、という教えとともに、
家族同士が「必ず自力で逃げてくれている」という絶対的な信頼関係を普段から築いておけ、
という教訓もあるそうです。

いざという時には、(我が子は必ず逃げていてくれている)という信頼関係のもと、親も勇気を持って逃げるのです。

実際、生き残った約3000名の小・中学生の親たちを調べてみると、亡くなられたのは40名程度で、
市内全体の死者約1300名から見ても少ない数でした。

■中学受験と津波てんでんこ

生きるか死ぬか、という命に関わる津波の話ですから、受験とは比べ物になりませんが、
合格か不合格かという ”切羽詰った緊張感”を感じる部分では、多少共通する部分もあるかもしれませんね。

結局子供たちは、いざ受験、というとき、『普段の教育』が影響して行動してくれるはずです。

津波の怖さを知らない小学生。
受験の怖さを知らない小学生。

日常の甘さに流されないように、早いうちからしっかり自立していくように指導していかないといけませんね…(^_^)

さて、今年度も頑張らなくちゃな…

つらい体験を越えて(投稿文より)

  今回は、私のブログ愛読者の方からの投稿文を紹介させて頂きます。(掲載許可を頂きました)        
今春受験を終えた息子さんを持つお母様から、中学受験に臨む上での苦労と葛藤が綴られた体験談です。      
少々長文ですが、胸にグッときた体験談なので、ゆっくりお読みくださいませ。    

************************     2年間にわたりブログを愛読させていただきました。   2013年度受験終了の母です。      
我が家の受験は、   本人にとっても、家族にとっても 厳しく、  
そして、満足がいくものになりました。

息子は地域の中堅塾に小5から通い始めました。 (最終的な偏差値はY61でした。)

やや遅いスタートでしたが、Y63の目標校に向けて、本当に頑張っていました。

しかし、小6の7月初旬、学校の宿題を忘れたことが原因で、担任から暴言を浴びせられました。

・お前は学校より塾のほうが大事なのか?  
・中学受験がお前の頂点で、未来はない  
・私立中学に行っても落ちこぼれるに決まっている  
・どうせロクな大学にも行けない  
・そんな奴は学校に来る資格がない、学校に来なくていい      

メンタル面が強くない息子にとっては非常にショックで、学校に行けなくなってしまいました。

学校長とも面談し、何とか持ち直し、秋の修学旅行、運動会、学芸会・・・塾との両立をしながら、必死に頑張って登校していました。

しかし、11月下旬、学校の終礼のときに、担任からクラスの全員に向かって、    
「○○君(うちの息子です)は、言葉に傷つきやすくてダメな奴・・・・・・」    
と言われてしまいました。      
息子はショックで学校にも、塾にも(同じ学校の子がいたので)行けなくなってしまいました。  

「受験はしたい」という息子をどうサポートすればいいのか、本当に悩みました。

12月からは塾はやめて、家で勉強する日々でした。      
私(母)もフルタイムで働いているため、満足なサポートもできません。

本当に、息子本人の自覚に頼る日々でした。    
塾もやめてしまったため、的確なアドバイスもなく、冬期講習もなく、問題集と過去問を親の判断で続ける毎日・・・

本当に合格できるのか、周りの受験生に遅れをとっているのではないか・・・・    
本当に不安な日々でした。          

1月受験=1勝1敗でむかえた、2月1日。  

第一志望(Y63)受験に向かう息子は、どことなく、不安定で浮き足立っていました。    
私も気づいてはいたものの、落ち着かせるノウハウもなく、ただもう息子を信じるしかなく、せつない朝でした。

2月2日、第二志望(Y60)の受験、   続いて午後受験(Y53)に行きました。

昨日の第一志望(Y63)は不合格。

その夜、ネットで発表になった第二志望(Y60)も不合格。   さらに、午後受験(Y53)も不合格・・・

2月2日までで、三連敗となりました。
       
2月3日は、2校出願していました。      
A. 第一志望の2回目(Y68)     (⇒御三家の押さえで偏差値があがるため、2月2日までに合格が取れることが、ここの受験の条件でした。)  
B. Y49の学校      

三連敗となった2月2日の夜、3日はA・Bどちらを受けるのか、悩みました。      
しかし、本人の人生なので親が決めるべきでない、と考え、息子に選択を委ねました。
     
息子はしばらく考え、    
「2年間第一志望にむけて頑張ってきた。受験しなければ、合格の可能性はない。   後悔したくないから、第一志望校を受験する」    
と言いました。      

3日に第一志望校の2回目を受けました。
     
そして4日は第二志望校の2回目(Y59)の受験です。      
5日(Y49)、6日(Y53)に出願してはいましたが、4日の朝まで、合格が取れなかったことは、本当につらかったです。        
4日になると受験生もぐっと少ないんですよね…。    
メンタル面が弱いと思っていた息子ですが、弱音もはかず、試験会場に黙々と向かいました。    

会場で別れるとき、「頑張ってくるね」と私をまっすぐに見て、手を差し出しました。

握手した息子の手はまだ小さくて、あらためて、    
(まだ12歳なんだ、こんな小さな子が精一杯頑張っているんだ…)  
と思いました。      

私は いてもたってもいられず、その足で湯島天神に向かい、    
「良いご縁がいただけますように、    運がありますように・・・」    
と必死でお願いしました。      

4日の試験が終わり、昼食を食べ、息子と共に昨日(3日)の第一志望校の合格発表に向かいました。      
私は校門で待っていて、息子だけが見に行きました。    
出てきた息子は両手で大きく×(バツ)をしました。   
不合格でした。

駅までの道すがら、ずっと沈黙の息子を見ると、目に溢れんばかりの涙をためています。       「悲しかったら泣いていいんだよ・・・」と声をかけると、私の背中をタオル代わりにして、声を押し殺して、泣いていました。      
不憫でした。

学校で担任から暴言を浴びたときも、テストがうまくいかなくてクラス落ちしたときも、模試で失敗して親に怒られたときも、決して泣かなかった息子なのに・・・・・・      

帰りの電車の中で、    
「帰ったら、明日(5日)受験の過去問、やろうね」    
と 四連敗なのに、前向きの息子を見て、本当に本当にせつなかったです。        

翌日(5日)試験の過去問をやりながら、今日(4日)受験した第二志望校のネット合格発表を待ちました。    
夕飯も喉に通らず、ドキドキしながら、発表時間を待ちました。        
結果は合格でした。        

実質倍率4.5倍の厳しい受験に合格した息子。      
親子3人抱き合って嬉し泣きしました。

 3日、4日の息子の真剣な面差しは、親にとって生涯忘れられない素晴らしい記憶になりました。    
頑張ってくれた息子の、4月からの中学生活が幸多かれと願っています。

どなたかに、この想いをきいていただきたくて、メールしてしまいました。  
私たちの体験が、少しでも参考になれば幸いです。

  **********************

私は、読み終えた時、涙が出そうになりました。    
息子さん、そして息子さんを支えたお母様。  
支援のない中、ご苦労が本当に多かったことと思います。
   
そして、つらい思いをされながらも、最終的に見事第2志望校に合格できた息子さん。    
本当によく頑張られたと思います。        

受験を終えられた各ご家庭には、それぞれ様々なドラマがあったかと思います。
   
良かったこと、辛かったこと、上手くいったこと、失敗してしまったこと、    
中学受験は親子で立ち向かわなければならないため、本当に色んなことがあったかと思います。
       
改めまして、本当にお疲れ様でした。
     
願わくば、大変だった受験を通して、いいことも悪いことも色んな経験をして、お子さんも一回りも二回りも成長されるキッカケとなってくれるといいですね。

お子さんたちの人生はまだまだこれから。    
これからも受験の経験をプラスに変えて大きく成長していってもらいたいですね。
     
私の担当生徒のお母さんから言われました。    
「先生たちは、こんな大変なことを、また来年もやるんですか?」  
   
大変なんですけど、そのつもりです…(^_^;)  
未来のために頑張れる仕事は、大変でも、安月給でも貴重な仕事なんだ、と思っていますから…  

皆様からの体験談も募集しています。  
makishi0509●yahoo.co.jp

家庭学習とメディア利用状況の関係

子供部屋

夏休みももうすぐ終了。夏の間の弱点補強は進みましたかね?
夏の努力の成果を二学期以降に期待したいところです。

さて、今回は、灘中学校など難関中学への合格実績が注目されている関西の有名進学塾の浜学園が塾生家庭に行ったアンケート調査から。

タイトルは「中学受験を考える家庭の、家庭学習とメディア利用状況」に関するアンケート調査。  

なかなか進学塾内でこんなアンケートをとるところはないと思いますし、難関中学の合格実績豊富で、塾生数が約8000名いる大手進学塾ならではなので、興味深く取り上げさせて頂きました。

アンケート結果は、小学校1年生から6年生までの全塾生を対象に、
2012年5月25日から6月15日までの調査期間に得られた2,880件の有効回答からです。
(なお、浜学園の成績最上位クラスというのは、小2~3のSクラス・小4~6のVクラスと
なっています)

以下、アンケート内容からの抜粋+私のコメントです。

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●主に勉強する部屋

リビングルーム          72%
リビングルームに連続した共有部屋 10%
専用の子ども部屋          9%

学年が上がるに従い「リビングルーム」から「専用の子ども部屋」へ移行する傾向が見られます。

なお、勉強部屋については、クラス(成績)による大きな違いは見られません。
やはり本人が勉強しやすい環境で勉強していることが一番ですね。

●ゲーム機の利用状況

利用する      72%
利用しない  28%

「利用する」割合は、成績最上位クラスでは全体より少ない結果が出ており、小6では6%の開きがあります。
まぁ、やっぱりゲームは勉強の妨げになりますからねぇ…(^_^;)    

●テレビ・ビデオ・ゲームの利用時間を決めているのは?

保護者     59%
子ども自身   29%
決めていない  23%

子供の自主性を尊重するのは、もう少し大きくなってからですかね…
まぁ子供は放っておくと、楽なほうに楽なほうに、流されていきますから… (^_^;)

●1か月に読む本の数

全体          平均6冊
成績最上位クラス 平均9冊

特に最上位クラスの小4は平均15冊 と突出して多いです。
逆に小5Vでは平均6冊と落ち込んでいます。
本格化する受験勉強への対応で、読書時間の確保が難しくなることが原因でしょう。
なお、小6Vでは12冊と回復しています。
語彙力が増え、本を読むスピードが格段に早くなる頃ですかね。

以前メルマガにも書きましたが、本をよく読む子は、断然国語力が高いです。
国語力は全科目の土台となりますので、可能な限り良い本を読ませたいものですね。

●新聞を購読している

小1       13%
小5       60%
小6       66%
小6最上位クラス 74%

入試で時事問題を出題する中学校が多く、中学受験生も新聞の購読が欠かせなくなってきているようです。

●購読している新聞(小6)

朝日小学生新聞  27%
朝日新聞           24%
読売 KoDoMo新聞   11%
讀賣新聞     10%

やはり定番の朝日小学生新聞が多いようですね。
時事ニュースに強く、親子で一緒に楽しめるのが人気のようです。
さらには大人向けの一般新聞を読んでいる子も多いようです。

ちなみに日本経済新聞は割合としては高くないものの、小6全体で4%、さらに最上位クラスでは8%と高くなっているんです。お父さんの影響ですかね(^_^)
個人的には、NHKのこどもニュースもオススメ。大人が見ても分かりやすいですから。

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そのほか、電子辞書利用率や子どもが好きな書籍のランキングなんかも紹介されています。  

詳細な調査結果は、浜学園のホームページで閲覧することができますよ。ご参考まで。

 

 

ゲームの魔力

テレビゲーム時代の子育て―親の期待と子どもの本音

PSP、DS 、Wii…

ご存知ですか?   最近のゲームはすごいですよねぇ。
ヒーローになって、冒険したり、敵と戦ってやっつけたり…
パズルやスポーツ、はたまた恋愛までかなりリアルにできちゃうのだとか…

リアルな画像で臨場感あふれる体験が、TV画面で体験できる。
あるいは、小さな携帯でもできちゃうわけです。

まぁ私が子供の頃も、ファミコンやゲームウォッチなんてのがありましたし、自分も学生の頃はゲームに一時期ハマってましたので、気持ちはわからんでもないですが…

しかし、受験生にとって、   ゲームは勉強から遠ざける魔物のようなものですよね。

 

以前、受験生のお母さんから相談がありました。
お子さんがPSPの「モンスターハンター」にハマってしまい、勉強をしないので困る。何とかなりませんか?…と。

とりあえず、ゲーム機は塾が預かりますよ。ということで、PSPを預かりました。
本人自ら持ってきたので、ゲームとは受験が終わるまでおさらば、かと安心したのですが…

数週間後に、またそのお母さんから電話が。
今度はDSにハマってしまって勉強しない。何とかして欲しい…(((^_^;)

何だ、まだ他のがあったのか、と思いましたが、とりあえず、DSも塾で預かる事に。

さらに一ヵ月後…今度は休みの日、一日中Wiiをやっていた。何とかなりませんか、と…(-_-;)

本人を呼び出し、面談をし、休みの日は塾の自習室に来させて宿題をやらせる、ってことで少しずつゲームの刺激から遠ざけて、ゲームのことを忘れさせ、意識させないようにして、ようやくゲームにハマる状態からは抜け出せたようですが…。

それにしても、ゲームの魔力って凄いなって思いました。

あの音と光が自分を非日常へと導き出し、脳を刺激するので、その快感が病みつきになってしまうんでしょうかね。

まぁ30代になっても家に引き込もってゲームにハマってしまう人もたくさんいるみたいですからねぇ…

過去に某大学教授が『ゲーム脳』という仮説を立てましたが(現在では疑似科学とされているようです)、ゲーム中毒になってしまうような人がいるので、あながち否定もできないですね(苦笑)

やっぱり、受験をさせるのであれば、ご家庭の協力が欠かせません。

可能な限りで、受験生本人を勉強しやすい環境で過ごせるよう配慮しつつ、ゲームに向かうエネルギーの方向を変えて、自分が受験問題という魔物を退治する主人公になって、
現実世界のヒーローになってもらいたいですね。

 

空腹時の能力低下

お弁当

最近個人的に食生活を気にするようになり、改善食を続けているのですが、確かに体調に変化を感じます。
やっぱり人間って日頃の食生活が基本なんだなぁということをしみじみ感じてます。

さて、アメリカの学者が空腹時と通常時の判断力の違いを研究したそうです。
空腹時は能力が下がるというのは想像がつきます。

体力を使う場合はもちろんですが、実は繰り返し判断するような状況というのもかなりエネルギーを使うのだそうです。

そして、繰り返し判断が迫られると、空腹時にはもっとも楽な決断を下すようになってしまうとのこと。お腹がすくとだんだんイライラしてきて、冷静な判断がくだせなくなるわけですね。

もちろん勉強時の子供たちにも同じことが言えることでしょう。
『腹が減っては戦もできん』なんて言葉がありましたが、
『腹が減っては勉強もできん』というわけですね。

塾弁作りなど、お母様は本当にご苦労が多いことかと思いますが、生徒たちは塾でのお弁当も楽しみで、いつも元気に食べていますよ。
勉強の前に、規則正しい生活ありき、ですね。

遺伝の平均化

ピアノを弾く男性

受験とはちょっと離れた小話ですが…
こないだ何かのテレビ番組でやってた話をひとつ (^_^;)

子供の先天的な才能には、両親の遺伝子が影響するというのはよく聞く話ですよね。
それなら、夫婦とも東大卒のような、とても優秀な夫ととても優秀な母親であれば、物凄く優秀な子供が産まれてしかるべきですね。

しかも、それを繰り返せば、スーパー優秀な子供が産まれて来そうです。
しかし…現実には必ずしもそうならないそうです。

二人とも優秀な両親から産まれた子は、両親より少し劣った子に育つことが多いとか。
逆に二人とも優秀でない両親から産まれた子は、両親よりも優秀に育つことが多いそうです。
統計の結果で明らかにされているとのこと。

自然の摂理は、それなりに上手くできているんですねぇ(笑)

でも、個人的には後天的な能力育成に及ぼす「教育環境」がやっぱり大切だと思っています。

バッハなど有名な作曲家などは親子代々に渡って優秀な作曲家だったりしますが、それはやっぱり環境によることが大きかったようです。
先天的な才能を尊重しつつも、後天的な能力育成を磨いていきたいですね。

ポニョの違和感と師弟関係

先生が勉強を教えているところ

崖の上のポニョって、ご存知ですよね。
宮崎アニメ映画で、歌も含め子供達に大人気でしたね。
お子さんと一緒にご覧になられた方も多いかと思います。
遅ればせながら、私も観てみました。

ところでみなさん、主人公の宗介君の話し方に違和感を感じませんでしたか?

宗介が呼んでいた「リサ」とか「コウイチ」は、宗介のお母さんとお父さんなんですよね。
名前を呼び捨てにしていたので、最初はお姉さんと、その彼氏かと思ったら、違いました。

どうして5歳の宗介が自分の実の父母を下の名前で、しかも呼び捨てで呼ぶのか…
詳しくは分かりませんが、とにかく物凄い違和感を感じました。
親子なのに、まるで兄弟か友達みたいで…
(※ちなみに私は昔からの宮崎駿のファンですよ。)

さて、塾という指導現場では、子供達に受験指導を行うので、当然師弟関係が必要です。
師弟関係がハッキリしていないと、子供が言うことを聞かずに指導力がきちんと発揮できないからです。

もちろん、教育現場で指導の権力が行き過ぎて様々な事件が起こり、マスコミが取り上げて世間から問題視される世の中になりました。

「モンスターペアレント」という言葉にあるように、親が我が子可愛さあまりに教師を訴えることも日常茶飯事…(^_^;)
学校の先生も色々と気を遣いながらも、なかなか言うことを聞かせられず、学級崩壊で悩み、ノイローゼで辞めていく先生は後を絶ちません。

塾でも同じ現象もあり得ますが、そうなってしまってはおしまいです。

我々講師が身につけた知識や経験もただで手に入れたわけではありません。
それなりの元手と努力とかなりの時間がかかって身につけてきたもの。
それを指導現場で活かしています。

それを幼い子供に友達感覚で来られては、当然指導の伝達力が落ちてしまいます。

きちんとした「師弟関係」を築くのは当たり前。
その上で、楽しく、時には厳しく、授業を行い、受験を通して大きく成長していってもらいたいと思っています。

 

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中学受験経験者のブログご紹介

ブログ画面

自ら塾業界に身を置きながら、父親として息子さんの中学受験に携わってこられた方のブログに、中学受験を総括する内容が載っていました。
詳細はこちら

共感する内容も多かったので、一部を紹介しておきます。

――――――――――――――――――
息子を二年間、サピックスに通わせてみて、今頃、中学受験というものの実体を知った。
自分が思っていたのと、いろいろな点で違っていた。

一番の感慨は、「こんなに親にとって辛いものだと思わなかった」ということだ。
子供がいいかげんに受験に臨んでいるなら、いい。しかし、子供がけなげにがんばっている場合、受験での失敗は親の責任だ。

学校選びも、勉強の手はずも、受験日程の構成もすべて親がする。失敗させるわけにはいかないが、入試を受けるのは子供なので、親にはどうにもできない。

落ちたとき、どうケアするか。長い入試日程の中で、どう集中力を保たせるか、それはすべて親が考えなければいけないことだが、正直、子供の実力や内面は測り知ることができない。これはとても苦しかった。
うちで一番おろおろしていたのは、父親のぼくだったと思う。…

…中学入試の本質は、何度落ちてもへこたれない精神力、を築くところにあると言っていい。
計画と意志は親、実行は子供、というズレがあるので、不合格の痛みは子供を直撃する。本人の自己責任ではないからだ。…

…中学受験で訓練される内容については、ぼくは、国語・理科・社会については高く評価している。
お金に余裕がある限りにおいて、受験するしないにかかわらず、中学受験の塾で勉強する価値があると思った。

まず、国語は、小学生が普通接する機会がないようなステキな文章に出会うことができる。
塾の教材をいくつか見たが、村上春樹の短編(もちろん、エッチじゃないやつ。笑い)とか江國香織などの文章はあたりまえのように扱われるし、論説文も高度な内容の興味深いものが多かった。
子供の頃にああいう文章に触れることは将来大きな意味を持つと思う。

とりわけ、理科には感激する。
生物、物理、化学、天文などに関して、きちんと体系的に、しかもちゃんと法則の活用を基本として勉強する。

ぼくの経験で言うと、ぼくは小学校の理科が大嫌いだった。それは「単なる事実の羅列」にすぎなかったからだ。
中学になって原子と分子の結合から化学反応の原理を知り、小学校ではただ単に暗記された事実が法則から演繹されることに溜飲が下がるとともに強い好奇心を持った。

中学受験では、小学校教育よりももっと知的に理科を扱っている。
息子は、父親に、電気回路の説明をし、夜空の星を教えるまでになった。これは感慨深い。

社会については、一抹の不安があった。
社会科学は、基本的に「思想」であり、利害関係の対立であり、要するに生臭い。それを幼少期に学ぶことは大丈夫なのか、と思っていた。

しかし、中学受験の社会は、なかなかみごとなものだった。要するにそれは、「世の中で起きている事実に注目する」ということだ。
そして、それとの関連において、地理や歴史や公民が提示されるのである。

ぼくは、経済学を学んだ30代まで、世の中の仕組みに無知なままに過ごした「単なる世間知らずの数学青年」だったので、受験社会の面白さには衝撃を受けた。

塾の帰り道に、息子が塾の先生から聞きかじってきた「コースの定理」について自慢げに説明してくれたのは思い出深い。
コースの定理とは、コースの定理は、非人間的か? | WIRED VISIONで書いたように、環境問題に関する有名な論文であり、ぼくは環境経済学も一応専門の一つとしている。

このぼくが息子から手ほどきを受ける、というのもこそばゆかった。笑い。
――――――――――――――――――

このように、お父さんが感じたことを赤裸々に語ってくれています。

中学受験は、確かに大変なイベントです。
しかし、その大変な日々を乗り越える過程でたくさん学ぶものがあるのだと改めて感じます。

これから中学受験を控えたご家庭には、ぜひ親子でひとつひとつ共に乗り越えていきながら、充実した受験ライフを送ってもらいたいですね。


PS.
私は高校受験の数学も教えていますが、中学受験の算数をやって来た子とそうでない子にはかなり大きな隔たりがあります。
受験算数は、やはり数学的思考の根本的な土台を鍛えてくれる学問だと感じています。

とことん厳格主義

厳格主義

「先生、コイツをぶん殴って指導してください!」

お父さんは、一緒に連れ立ってきたアキラ君(仮名)を蔑んだ目で見つめながら、我々二人の担当の前で、アツい言葉を投げかけてきます。

アキラ君は、小5から入塾してきて、今は受験生。
とんでもない事件を起こしたわけではありません。

成績は何も分からなかった入塾当初からそれなりに順調に伸びてきて、最上位クラスではないものの、YTでは最上位のSコースに上がっています。

しかし、入塾当初からお父さんの目指す目標は“1番”です。

クラスで1番?・・・違います。

校舎で1番?・・・違います。

全ての受験生の中で、1番です。

そのプレッシャーのかけ方は半端ではありません。

いつもはクラスで元気なアキラ君は、お父さんの前では暗くうつむいているだけです。

お父さんに逆らう事は絶対に出来ません。

そうです。お父さんは、アキラ君の成績に大不満です。

 「コイツは何をやってもダメなんです!」

 「勉強のやり方がなってないんです!」

 「何度言ってもダメなんです!」

我々担当の前で、これでもか、というくらいにさんざんに本人をけなします。

家でも何度も鉄拳制裁を加えて泣かせながら勉強させているようです。

我々も必死に、

「いや、アキラ君は頑張っていますよ。」

と何度もフォローしても、

「とにかくダメです!」の一点張り。

 

「お父さんからも、何か褒めてあげてはいかがですか?」

と、提言すると、

「褒めるところなんて、何、ひ・と・つ、ありません!」

強烈なお父さんです。

確かにお父さんの対応だけを見ると、褒められたものではありません。

アキラ君が思春期に入ったら、それこそお父さんに反抗して、最悪、ナイフで刺すまでいくんじゃないかと思えるくらいのプレッシャーのかけ方です。(冗談だったらいいんですけどね・・・)

お母さんや、我々担当がフォローする必要がありますね (・・・・)

今時珍しい、まるで江戸や昭和の時代の頑固オヤジそのものという感じです。巨人の星の、星一徹みたい(苦笑)

担当として、正直対応も大変ですし、こんなお父さんのプレッシャー下にいるアキラ君の今後が心配です。

 

しかし、ふと思いましたが、”父性の復権”が叫ばれている今日、こんなお父さんは貴重な存在だな、と・・。

昨今は、子供にちょっとした不利益が生じただけで本部にクレームをあげるモンスターペアレントもいる中で、

このお父さんのように、本人がいる目の前で「先生、竹刀でぶったたいて構いませんから」ってハッキリ言い切れる親御さんが、どれだけいるでしょうか?

育て方や声のかけ方などは問題が多そうですが、「決して満足する事なく、常に貪欲に上を目指させる熱い姿勢」は、見習いたいものだと思いました。

PS.当塾では体罰は塾則で禁止されています・・

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