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2012年5月21日 皆既日食

皆既日食

 すでにご存知の方が多いかと思いますので、改めて言うほどのことかとも思いますが、中学受験においても重要イベントなので確認させてください。

 今年の5月21日は、『金環日食』が見られる日です。

全国で部分日食を見ることができるほか、九州地方南部、四国地方南部、近畿地方南部、中部地方南部、関東地方など広範囲で金環日食を見ることができます。

日本国内では1987年9月23日の沖縄金環日食以来、25年ぶり。

首都圏で金環日食が見られるのは、何と173年ぶりだとか…(@_@)

人生に一度、見るか見れないかの世紀の天体ショーです。

これは天体ファンでなくとも、見るっきゃないですね(*^_^*)

また、受験で理科の入試問題を作る先生たちは、

  「自然科学に興味関心を持っている生徒」
  「積極的に調べるような好奇心旺盛な生徒」
  「観察する力、考察する力に優れた生徒」

などを欲しがるものです。

当然、自然科学における大きなニュースなどは、日頃から子供たちが関心を持っているかどうかを確認できる案件なので、

『時事問題として入試問題に出題されることが多い』
  わけです。
(日食の周辺知識は絶対確認ですね!)

で、あれば、特に今年の受験生は是非とも体感してもらいたいもの。

また、受験生でなくとも、

  「173年ぶりの金環日食を見た!」

という珍しい体験を通して、理科に関心を深めることができます。

苦手だった「月の動き」の単元が、日食を見たことをキッカケに勉強し直して、急に出来るようになるかもしれませんよ(*^_^*)

なお、東京で見れる時間帯は、

  5月21日の朝7時31分~37分の約6分間。

通学時間と重なってしまうので、学校では早めに生徒を呼んで、校内で一緒に観察する学校や、始業時刻を遅くして、家でじっくり観察してもらう学校など、対応が分かれるようです。

ちなみに麻布中学では、金環日食のために、5月21日は臨時休校だとか。
  (調査レポートとか宿題で出されるのかな…?)

※地域別の時間帯の詳細はコチラ
  http://naojcamp.mtk.nao.ac.jp/phenomena/20120521/img/map-japan-l.jpg

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  Q.なぜ日食が起きるの?

  A.太陽・月・地球が完全に一直線になったとき、地球から見ると、月が太陽からの光をさえぎる状態が日食です。

  Q.太陽と月って、大きさが同じなの?

  A.太陽は月の約400倍の直径を持つ天体ですが、“偶然にも”地球から月の約400倍離れたところにあり、見かけの大きさがほぼ一緒なのです。

  Q.皆既日食と金環日食の違い

  A.月の軌道は真円ではなく、地球を周回する間に見かけの大きさが10%程度変化します。
  地球の軌道もわずかに楕円なので、太陽の大きさも3%程度変化します。

  見かけの大きさが日によって変わるので、一直線になるタイミングによって、皆既日食と金環日食の違いが生まれます。

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せっかくの世紀の天体ショーですので、ご都合がよろしければ、お子さんと一緒に観察してみてくださいね。

 あとは、天気が“晴れ”なのを祈るだけですね…

地震のマグニチュードについて

地震に怯える柴犬

今回は地震のマグニチュードのお話です。

(マグニチュードの計算は歴史を経て変化があるようですが、今回は近年用いられているモーメントマグネチュードでの値を用いてみました。)

マグニチュード(M)は地震の「規模(エネルギーの大きさ)」を表し、震度は「その地での揺れの大きさ」です。

今回の東北地方太平洋沖地震ではM9.0という想定を超えた規模である超巨大地震だったことは周知の事実です。

1995年に関西で起きた阪神淡路大震災がM6.9ですから、それよりも2.1ほど大きかったわけですね。

具体的に、どの程度の差なのでしょうか?
マグニチュードが1違うと、どれくらいの違いがあるのか?

これは受験理科のテストでも良く出題されるのですが、答えは約32倍です。

マグニチュードが1違うだけで、すごいエネルギーの大きさになることが分ります。

では、マグニチュードが2違うと、どれくらいの違いがあるのか?

約32倍×2=約64倍  ではありません。

答えは、1000倍です。

何だか、大きすぎて、感覚が掴めないくらいですよね。
仕組みは次のような式になっています。

 

●マグニチュードAとマグニチュードBが何倍かを比べる式
X(倍)=10^1.5*(A-B)
(AとBの差と1.5の積で10のべき乗をとる)

例えば、マグネチュード5と6を当てはめると、
A-B=6-5=1より   10^(1.5*1)=31.623(倍)

そして、マグネチュード5と7を当てはめると、
A-B=7-5=2より   10^(1.5*2)=1000(倍) となります。

(もちろんこんな「べき乗計算」は中学受験では出ませんが…)

 

なお気象庁発表で、このたびの東北地方太平洋沖地震は当初M8.8だったのが、M9.0に修正されました。

たった0.2の修正ですが… 計算すると
A-B=9.0-8.8=0.2より   10^(1.5*0.2)=1.995(倍)  ということで、約2倍です。

2倍ですから、M8.8の地震が2回分のエネルギーってことですね…
ちなみに、阪神大震災の約126回分となります。凄すぎます…

 

この度の震災で被害にあわれた皆様ならびにそのご関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げるとともに、犠牲になられた方々とご遺族の皆様に対し、深くお悔やみを申し上げます。

一日も早く普段の生活に戻れますよう、心よりお祈り申し上げます。