ご家庭のお子さんを中学受験の勉強に駆り立てる。
日々の生活の中でも、なかなか思うように行かず、苦労されることも多いと思います。
今回は、「良い中学受験をする」という目的を掲げたとして、大きく以下の4つの状態に分けて、留意点をコメントしてみました。
①真面目で成績のいい子
問題視されることも、少ないでしょうし、親の期待をついついかけてしまいたくなるお子さんですよね。
本人のペースを大切にしてあげつつ、受験勉強の中に楽しさの要素も感じさせてあげたいところです。
ただ、低学年のうちに成績がよくても、それが受験期まで続くとは限りません。
また、ちょっとしたことでスランプに陥ってしまったりすることもあります。
温かく見守ってあげ、過度なプレッシャーをかけ過ぎずに、応援してあげましょう。
②真面目だけど成績のよくない子
不器用で要領が悪いところがあって、結果になかなか結びつきません。
結果ばかりをみて、つい「ダメじゃない」などと否定ばかりしていると、やる気を失ってしまいます。
一番大切なことは、努力を認めてあげることです。
宿題の量などに追われて、知識が整理されていないこともありますので、まずは机上の整理から。
達成感を味わわせてあげるように、目標を少し下げて、細かく句切りながら、褒めて育ててあげましょう。
積み重ねた努力は、必ず実を結びます。
③不真面目だけど成績のいい子
小5前半くらいまでは、こんな生徒もいるんですが、中学受験を行う上では、小5後半以降はあまり見かけなくなりますね。
つまり、低学年でこの傾向があれば、注意です。
一度痛い目にあって、このままじゃいけないと本人が思うような体験が、いつかあるかも知れませんし、そのように仕向けてみる必要があるかもしれません。
ただ、不真面目ということは、案外 芯が弱いという側面もあります。力があることを尊重しつつ、目標をしっかり据えて、努力の大切さを伝えるべきです。
④不真面目で、成績のよくない子
他のできる生徒と比較され、問題点ばかり指摘されて、親としても頭を抱えることが多いかもしれません。
いったん、他人のことは置いておいて、比較材料を過去の本人にしてみましょう。
中学受験というのは、どうしても「早熟な」生徒が有利です。
しかし、子供の成長段階はマチマチで、難易度の高い中学入試の問題に、成長が追いつかない子も多いです。
あくまでも、本人の成長段階に合わせて本人のベストを尽くすように長い目で見てあげる必要があります。
過度な要求は本人の劣等感を深め、やる気を削ぐことにも繋がりかねません。褒めてあげること、あるいは褒めるきっかけを作ってあげることも忘れずに。
さて、簡単にコメントしてみましたが、実際のところ、お子さんのタイプは千差万別、ご家庭の事情も千差万別です。
100の家庭があれば、100の課題があるものですし、解決方法も一つとは限りませんよね。
そして、全く問題のないご家庭というのもなかなかないものです。 悩みや課題と向き合いつつも、先を見据えて前向きに捉えていきましょう。
お父さん、お母さんの明るい笑顔と応援が、一番のお子さんの活力になるでしょうから σ(^_^)