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日常の理科

  塾では学年も繰り上がり、クラスや担当が変わったりして新鮮な環境になった方も多いかもしれませんね。
 
  気持ちも新たに来年度の受験を見据えて 日々の勉強に取り組んでいきたいものです。
 
  ■日常の理科
 
  中学入試の理科の問題では、ただテキストに書いてあることを丸暗記していれば解けるような問題だけではなく、
 
  日頃から「科学的思考」を持って生活しているか?
 
  を問われる問題がよく出題されます。
 
 
  「科学的思考」とは、端的に言うと、
 
  『なぜ?』『どうして?』と考える癖がついているかどうか、ということです。
 
 
  例えば、以下のような問題です。
 
 
 
【問題1】 鍋に水を入れて熱していくと、沸騰させる過程で最初に小さな泡が出てきます。この最初に出てくる泡は何ですか?

【問題2】 山に登ると、スナック菓子の袋がパンパンになります。なぜでしょうか?
 
 
 
 【1】は結構普段のテストでも出題される問題なので、できる子は多いかもしれませんね。(水蒸気ではありませんよ)

 【2】は高い山に登った経験のある子なら、疑問に思ったことがあるかもしれませんね。

 (答えは、本文最後にあります。)
 
 
  でも、『なぜ?』なんて、問われてみないとなかなかじっくり考えることって少ないんじゃないでしょうか・・?
 
 
  中学校では、このように日常生活の中から「なぜ?」と考えるような探究心、好奇心豊かな子を求めていると言えます。
 
 
 こういう探究心は、もちろん持って生まれたものもあるとは思うのですが、やはり普段からの「問いかけ」が大切だと思うのです。
 
 子供は問いかけられて、考え、そしてその仕組みを理解することによって興味を覚え、さらに探究心が深まっていくものだからです。
 
 
 塾での勉強ももちろん大切ですが、日常生活や旅行先、普段のニュースの中にもたくさんの”学び”が転がっていますよね。
 
 (そういえば、最近の池上彰さんのニュース解説TV番組、勉強になりますよね。)

  日常会話の「問いかけ」の中で、子供たちの「科学的思考」を育てていきたいものです。
 
  他にも難関校ではこんな入試問題も出されています。
 
 
【問題3】 炭酸飲料を振ってから、栓を開けると中身が吹き出します。これはどうしてですか?
 
【問題4】 凍っている最中のジュースの液体部分は味が濃いのはなぜ?
 
 
 
 【3】なんて、子供の頃に、よく内緒で炭酸ジュースの缶をこっそり振って、友達に渡すというイタズラをしたものです・・(笑)

 【4】も夏には冷凍庫に凍らせておいた味付ジュースをチューチューすすりながら体感した方も多いのでは。
 
 
 最後に、とある女子中で、こんな問題が出てました。(これは驚きました。)

【問題5】 熱帯魚を見ると、きれいで多種多様な模様のものがたくさんいますね。なぜ熱帯魚は色彩豊かなのでしょうか?
 
 

 理系講師達が集まって論議になりましたが…。
 誰も明快な答えを出せずじまい…
 
 
 
 こりゃいくらなんでも入試問題として出すのはどうなんだろう…
 ともあれ、『なぜ?』って考えるのは楽しいことですよ。
 
  

  【本文中の問題の答え】

 ① 水に溶け込んでいた空気

 ② 山の上では大気圧が下がるので、その分菓子袋に入っている気体が膨らむ。

 ③ 圧力が下がって溶け切れなくなった二酸化炭素が出てくる。(厳密には攪拌された泡の膨張作用とかあるんでしょうけど・・)

 ④ 水溶液は凝固点(融点)が水より低い。つまり、ジュースは水より凍りにくい。水分が先に凍ってしまうから、残りの果汁が濃くなる。

 ⑤ 多種多様な種類の群れがいる中で、仲間同士を認識するため。


(そう言われればそうなのかもしれないが…。出題者が子供たちの感性を見るために興味本位で出したのではないだろうか・・(苦笑))

 

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