■金環日食観察上の注意
前回、今年の5月21日の『金環日食』を話題にしました。
前回の記事⇒
https://blog.chugaku-juken.net/article/268964115.html
当日の天気も九州や東北の一部では雨の予報も出ているようですが、全国的に晴れて日食が見られる地域が多いそうです。
気軽に見てみようかな、と思っていましたが、
調べてみると『日食観察は結構コワイ』ことが分かりました。
(普段無いことだから、あまり深く考えて無かったなぁ…)
太陽を直接肉眼で見る事によって、網膜に傷をつけてしまい、永久的な視力低下、さらには失明することもあり得るのだとか。
日食の観察中や終了後、あるいは、翌日、数日以降など後になって症状が現れることもあるようです。
目の痛み、熱感、違和感、疲労感、めまいのような自覚症状の他に、視力低下や視界の中心に暗点が出ることも。
世界中で日食の時にたくさんの人が症状を訴えるそうです。
1912年ドイツで約3500人の患者が発生して社会問題化したのだとか。
日食網膜症は、眼球の光透過性の高い 子供のほうがかかりやすいとのことなので、要注意ですね。
普段は まぶしいので太陽を長時間見る事なんて無いと思います。
ところが、日食のような希少な天体ショーの際には、どうしても長時間太陽を見てしまいます。
(ちなみに皆既日食では昼間なのに暗くなる、という現象が起こりますが、金環日食では普段と大きくは変わらないんだとか)
網膜を傷つける原因は、可視光線の青だとか、赤外線だとか紫外線だとか色々意見があるようで、詳しくは良く分からないのですが、
「直接肉眼で見てはダメ!」
ていうのは、どの情報も一致しています(笑)
昔は下敷きだとか、すすを塗ったガラスやネガフィルム、サングラスなどで遮光板の代用をすることが多かったようですが、
適切な減光や赤外線・紫外線を遮るのには安全性としては不十分のようです。
(むしろ、これらを使うことは危険という情報も多く…(-_-;))
やっぱり専用の日食メガネなどの安全性の保障されたものが一番良いようですね。
なお、日食メガネを使ったとしても、長時間太陽を見る事は良くないようですのでご注意を。
ついスマフォなどの携帯カメラやデジカメで日食状態を撮影したくなりますが、NGだそうです。
望遠鏡で太陽を直視するようなものですからね。
遮光メガネ越しなら、大丈夫じゃない?って思われるかもしれませんが、これこそちょっとずれた時にレンズ越しで強烈な光を目に浴びる可能性が高まるので、かなり危険な行為だとか。
キレイな日食映像は、テレビのニュース番組で我慢しましょうかね (^_^;)
教育のためにとあわてずに、安全な観察を心がけましょう。