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上位クラス担当=良い先生は誤解?本当に信頼できる講師の見極め方

上位クラスの講師 塾講師の本音

上位クラスを担当している先生が「良い講師」とは限らない理由

中学受験を目指してお子さんを塾に通わせている保護者の皆様の中には、
「上位クラスを担当している先生 = 教え方が上手で信頼できる先生」
と思っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、塾の現場を長年経験している立場から見ると、
それは必ずしも正しいとは言えません。

たしかに、上位クラスの担当には一定の知識と指導力が求められます。
しかし実際のところ、上位クラスの生徒たちは教えるのが比較的“ラク”なのです。

彼らは「一を聞いて十を知る」タイプが多く、宿題も真面目に取り組みます。
成績も放っておいても伸びていくことが多く、
講師の手間はそこまでかかりません。

それにも関わらず、保護者の多くは
「上位クラスを教えている先生だから素晴らしい」と思い込んでしまうのです。

しかし本当に優れた講師とは、
上位も下位も問わず、どのクラスの生徒にも寄り添って指導できる人
です。

親が兄弟に対して「出来が悪いから」と差別しないのと同じように、
子どもたちの成績だけで接し方を変えないのが、本物の教育者なのです。

下位クラスほど講師の「力量」が問われる

成績が振るわない生徒が集まる下位クラスは、
実は講師の腕が一番試される場所
です。

下位クラスの生徒たちは
「10教えて、やっと3理解できる」ような子たちもいます。
宿題も忘れがちで、集中力も乏しく、やる気も不安定。
生徒管理も非常に手間がかかります。

上位クラスのように放っておいても成績が伸びる、
というような “ラクさ” は一切ありません。

それでも、上位クラスを担当する講師のほうが
社内での評価が高かったり、給料が高かったりする現実があります。

このような風潮が、講師自身をも勘違いさせるのです。
「自分は上位を担当しているから優秀な講師だ」と。

私が担当していた標準クラスでは、
クラス分けテストで上位クラスに昇格できた生徒が2人いました。
一方で、上位クラスからは標準点に届かず、
5人の生徒が降格してきました。

しかし、上位クラスの担当講師は
「俺の授業についてこれないのが悪い」と、
生徒を非難するだけでした。

その講師は授業準備すらせず、
それでも保護者の中には「上位クラスを教えているから」と
彼を優秀な講師だと信じている方が多かったのです。

良い講師とはどんな講師か?

ここで、上位クラスと下位クラスの生徒の特徴を
簡単に表にまとめてみましょう。

分類上位クラスの生徒下位クラスの生徒
学習態度真面目に宿題をこなす宿題をやってこないことも
理解力1言えば10理解する10言っても理解できるのは3
モチベーション高く、自発的低く、消極的
集中力高い維持が難しい

こうして見ると、下位クラスを指導するには、
よりきめ細やかなフォローと忍耐力が必要です。

私自身は、上位も下位も両方のクラスを担当してきましたが、
本当に大変なのは「下位クラスの生徒たちを育てること」だと感じています。

「手がかかる子」を見捨てず、
その子なりのペースで寄り添って伸ばしていく。

これが講師としての真の実力であり、やりがいです。

まとめ

  • 上位クラスを担当している=良い講師、とは限りません
  • 下位クラスの指導には、より高度な対応力と忍耐が求められます
  • 成績に関係なく、どの子にも真摯に向き合う講師が本当に優れた講師です

「クラスのレベル」や「講師の肩書き」に惑わされず、本質を見つめながらお子様の成長を支えていきましょう!

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