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中学受験の模試判定の裏側とは?判定に一喜一憂しない考え方

テスト結果 模試について

模試の結果と本番の合格ラインは必ずしも一致しない

まず、ある上位校の合格者に対して、受験前の模試の合格判定を調べたデータをご紹介します。

・A判定(合格率80%以上):全合格者の約50%
・B判定(60%以上):約40%
・C判定(40%以上):約10%
・D判定(それ以下):ごくわずか、または再考。

驚かれるかもしれませんが、実際にA判定を取った人は全体の半分しかいませんでした。
つまり、C判定という一見厳しそうな評価を受けた受験生でも、十分合格しているケースがあるんです。

模試はあくまでも「目安」であって、合否を決定づけるものではありません。
中学受験では本番までの数ヶ月間、子どもたちは大きく成長します。それが結果に表れるのです。

模試判定が厳しめになる理由とは?

では、なぜ模試の合格判定は厳しめに出ることが多いのでしょうか?
ここに模試ビジネスのカラクリが隠れています。

仮にあなたのお子さんが模試で「A判定=合格確実」となっていたのに、本番で落ちてしまったら、どう感じるでしょうか?
「この模試、全然当たってないじゃない!」と怒りたくなりますよね。

逆に、「C判定=厳しい」とされていたけれど、合格できたとなればどうでしょうか。
「自分の努力が実ったんだ」と考えるはずで、模試に文句を言う人はほとんどいません。

模試を提供するテスト会社にとって一番のリスクは「当たらない」と思われて誰も受けてくれなくなることです。
だからこそ、模試は比較的「厳しめ」に作られていて、合格判定もやや辛口になります。

模試の難易度も高め、本番との違いを意識して

また、模試で出題される問題自体も、入試本番と比べて難しめに作られていることが多いです。
これは「しっかりと学習を積み重ねてきたかどうか」を測るためでもあり、模試の評価を厳しめに保つ理由の一つです。

本番入試は学校や年度によって出題傾向が異なりますが、模試はどの学校に進む生徒にも対応できるように、広く応用的な問題を出題します。

つまり、模試でC判定だったとしても、「入試までに力を伸ばす余地がある」という意味でもあるのです。
決して「ダメだ」と決まったわけではありません。

逆に、A判定が出たからといって油断してしまうと、本番で苦労するケースもありますので、注意が必要です。

模試に振り回されず、最後まで親子で前向きに

お母さまたちにお伝えしたいのは、模試の結果ばかりに目を奪われないでほしい、ということです。

もちろん、模試は現在の学力や弱点を知る上で重要な指標となります。
ですが、それ以上に「お子さんが今どれだけ努力しているか」「あと何を伸ばせるか」を見てあげてください。

厳しい判定が出たときこそ、「まだまだ成長途中」と前向きに捉える姿勢が大切です。
逆に、良い判定が出たときにも気を緩めず、本番に向けて地に足をつけた勉強をしていく必要があります。

模試のたびに悩むこともあると思いますが、入試本番がゴールです。
これからも親子二人三脚で、最後までしっかり応援してあげてくださいね。

まとめ

中学受験の模試に一喜一憂してしまう保護者も多いですが、その判定には「慎重に」「厳しめに」作られている背景があります。
判定は現時点のものにすぎず、最も大切なのは「これからどう伸びるか」です。

模試の合格率が今ひとつでも、本番までに伸びる余地は十分にあります。
大切なお子さんの努力を信じて、温かく支えていきましょう。

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