中学受験で目指すのは、誰もが有名なブランド校。
有名大学の附属校であったり、大学合格実績のいい一流の進学校。
塾も宣伝するし、”聞こえ”もいい。
当然、人気も高いし、合わせて偏差値も高い。
いわゆる”出来る子”が目指すのはもちろん構わないが、それにしても、すごい倍率・・・
「偏差値が低いけれど、入学後の面倒見が良く、進学実績も良い学校はないのでしょうか・・?」
調べれば、ありますよ。
そのうちの一つ、「大妻多摩中」 四谷大塚の合不合判定予備テストによる来年入試の予想偏差値は51。中位クラスです。
しかし、早慶上智大学への合格率は、なんと50.8%と同レベルの学校と比較すると、突出して高いです。
(卒業生126名中、63名。大学通信の2007年入試実績(既卒を含む))
それは、以下のような先の進路を早いうちから考えさせ、決めていくようなカリキュラム体制がしっかりと整っているのが背景にあるようです。
中2:職業適性検査やガイダンスを行う
中3:志望分野をある程度絞り込む。
高1:文系か理系を選択
高2:第一志望校を決定
高3:各自の志望校教科に合わせて、必要な授業を選択する
校舎は、環境の良い丘の上にたたずんでおり、とても雰囲気の良いところ。
都心から離れていますが、自分の夢を着実に育んでいくにはいい環境かもしれませんね。
大妻多摩の7年間の偏差値の推移を見ると 今大学受験のお子様の入学時の偏差値は 四谷で58あるようなのですが…最初の出来が違うのに六年後の 早慶上智合格どうでしょうか?(コメントより)
鋭いご指摘、情報ありがとうございます。
なお、大妻多摩中の紹介は書店で販売されているプレジデントFamilyにも早慶上智に強い偏差値中位の学校として掲載されています。
確かにある程度の地頭の良い子でないと、難関大学への合格は難しいでしょう。
ただ、それで割り切ってしまうと、どこの中学校に行ったとしても、結局出口は同じことだと思います。
実際は、たとえ御三家に合格しても、難関大学に合格するとは保証されているわけではありません。
(桜蔭中に合格したが、結局大学は日大だった人を実際に知っています。)
可能な限り、自分の子供の可能性を引き出してくれる、
「環境が整った学校」に入れたいというのが親の気持ちだろうと思います。
ただ、記事中にあるように大妻多摩の早慶上智合格率が、他の偏差値50台の学校と比べるとかなり高い水準にあるということは、預かった子の学力をきちんと育てていく事が出来る環境が整っているということが言えるのではないでしょうか。
比較のため、2001年(7年前)の合格結果偏差値(四谷大塚)が同程度の女子中と、その年の生徒の早慶上智大学合格率を調べてみました。
2001年偏差値 早慶上智大合格率
大妻多摩 57 50.8%
洗足学園 57 31.1%
大妻 58 27.2%
共立女子 58 20.4%
国府台女子 56 14.1%
同じような条件の学校と調べてみると、やはり大妻多摩の合格率が突出しています。
もちろん、今後また変化してくるでしょう。
しかし、大妻多摩が、ある程度「環境が整った学校」という事は言えると思います。
なお、偏差値が低い(下がった)原因として、交通の便の悪さが挙げられるのではないでしょうか・・。
偏差値の高い学校=良い学校ということはたくさんの資料で紹介されていますので、そうでない学校にもスポットを当ててみないと、そういった学校に入学した子が可哀想な気がしています。
そういった意図もあるんです。
また、データは飽くまでもデータ。
親の思惑通りにお子さんが成長するとも限りません。
お子さんが伸び伸びと充実した中学校生活が送れるよう願っています。
コメント
ご返答ありがとうございます。
同条件での学校比較、確かにそうですね。
勉強になりました。
その通りですね。
鋭いご指摘ありがとうございます。
返答を記事の方に追記させていただきます。
大妻多摩 7年間の偏差値の推移を見ると
今大学受験のお子様の入学時の偏差値は
四谷で58あるようなのですが…
最初の出来が違うのに六年後の
早慶上智合格どうでしょうか?