中学受験では、近年グラフや図を見て正確に理解させる問題や、
記述形式の問題などが増加傾向にあります。
受験生の情報収集力・表現力・思考力などを判別し、それを通して
実社会への応用力やコミュニケーション能力を測ろうとしているようですね。
そんな時代の要求に応えてか、文章や図表などを正確に理解し、
自分の考えをまとめて表現する「言語力」を試す検定が今秋スタートします。
検定を行うのは、読書活動を推進している文部科学省所管の財団法人「文字・活字文化推進機構」。
自由記述問題が4割を占め、根拠をあげて論理的に表現する力を重視しているとの事です。
レベルは以下の通りです。(公式HPより)
■1級 大学卒業以上程度 成人が社会生活の第一線で活躍するために必要なテキスト
■2級 大学生程度 成人の日常生活に必要なテキスト
■3級 高校生程度 高校3年生の国語教科書程度のテキスト
■4級 中学生程度 中学校3年生の国語教科書程度のテキスト
■5級 小学校5~6年生程度 小学校6年生の国語教科書程度のテキスト
■6級 小学校3~4年生程度 小学校4年生の国語教科書程度のテキスト
また、検定によって「期待できる効果」というのが、以下のとおり。
1. 読書習慣・新聞閲読習慣が育つ
2. 言語力教育、PISA読解力、全国学力テストが求めている力が育つ
3. 文章を正確に理解し、情報を整理・分析・評価する力が育つ
4. 児童・生徒の自主的な学習意欲が育つ
5. 身につけた知識・技能を実生活へ応用し、活用する力が育つ
6. コミュニケーション力や論理的な思考力、想像力が育つ
どうやら中学受験で上位難関校や公立中高一貫校などで求められている力と重なるようですね。
中学受験生が、もし受験するとすれば、5級ですかね。
ただし、秋に始まるのは3、4級だけで、 まだ5級の検定の日程は現時点では公表されていない
ようです。しかも、まだ団体受験だけのようですが。
さて、この「言語力検定」、この先どれくらい中学受験に影響を及ぼす事になるのでしょうか・・・
⇒言語力検定公式HP