さて、前回は、受験には積極さが欲しいという内容でお送りしました。 ⇒ 欲しい積極性(前編)
でも、お子さんのタイプも色々です。
確かに、受験生向きかと言われるとそうでないタイプのお子さんもたくさんいるでしょう。
・○○さんの所のAちゃんは、いつも元気で積極的で勉強もできて・・
・うちの子は引っ込み思案だし・・
・うちの子は全然勉強できないし・・
・もう、何をやってもダメなんだわ・・
なんて、他と比較したりして悲観的になっても仕方ないですよね。
●我が子への愛情と応援する気持ち
近代物理学の父、アイザック・ニュートンも体が小さく内向的で目立たぬ子でした。
発明王のエジソンに至っては、小学校の担任の先生から「君の頭はどうかしてる」と吐き捨てられ、入学からわずか3ヶ月で退学処分となりました。 さらに、父親からも見放されたそうです。
それでも、母親からの愛情とバックアップによって、しっかりと成長していったわけです。
この”愛情と応援”が、お子さんの成長にとって、とても大切なことだと思っています。
●受験向きの子”に育てていく
受験をする以上、ある程度合格しやすいタイプの子に育てていく必要はあります。
子供は”未成熟”な状態ですから、指導と訓練によって、可能性を引き伸ばしている成長段階にいるわけですから。
“積極性”ということに関して言うと、引っ込み思案なお子さんに対しては、ただ「先生に質問に行きなさい」と言うよりも、
「この問題がお母さんも良く分からないので先生に質問してきて。その答えをお母さんに教えて」 などと具体的に指示してみてはいかがでしょうか。
子供というのは、講師や他の大人に対して抵抗感があっても、個別に話していくと段々慣れていくものです。
そのキッカケを作ってあげる、ということですね。
また、普段の生活でよく会話することはもちろんのこと、大人が考えていることなども話し、 お子さんが大人と話す抵抗感を減らすようにしていきたいですね。
●親が積極的になる
塾講師というのは、基本的に保護者の方からの発言には敏感です(苦笑)。
お母さんから積極的にお子さんの状況などを話されたり、相談を受けたりすると、やっぱりお子さんのことを意識します。
もちろん、過分な”えこひいき”はできないのですが、 やはり声をかける回数も増えますし、対応の改善や質問対応なども心がけることになります。
私の過去の経験でも、お子さんの顔より、お母さんの顔の方を先に思い出すというご家庭も・・(笑)
講師に質問することが全てではないのですが、 「大人に自分の意見をきちんと説明できる子」には育っていってもらいたいですね。
●良いところを見つけ、認めてあげる
“受験”という環境は、ある面こわい環境です。
基本的には学科試験の得点で合否が分かれてしまいます。
すると、講師も親もどうしても弱点教科ばかりに目がいきますし、合否を考えると当然そうなってしまいますよね。
でも、もしかしたら大人側の視野まで狭められているのかもしれません。 忘れちゃいけないのが、 お子さんの良いところを見つけて認めてあげること。 褒めて、自信をつけさせてあげること。
得意教科を褒めるのはもちろん、勉強以外の部分でも構いません。
人間、誰しも得意不得意はありますし、苦手教科は”あって当たり前”位に考えてもいいでしょう。
受験はどうしても、テストの点数という価値観にはまりがちになりますが、 時々一歩引いて我が子を見つめてあげて下さい。 スランプ状態に陥っているような場合は特に必要です。
自分が認められているという実感を持つと、自信もつきますし、積極性も生まれてくるものです。
それが、受験に対しても好影響を与えてくれるはずですよね。
“世の中でたった一人しかいない” お子さんを、先を見据えてじっくり伸ばしていきましょう!