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やる気をなくす言葉

叱る父親 塾講師の本音

夏期前の個別面談や講習会の準備で多忙な日々が続いております。
暑い夏がやってきますが、季節環境としては、暑さゆえにあまり勉強したくない季節かもしれませんね。

でも、だからこそ、夏に頑張ればライバルに差をつけられる。
「夏を制する者は、受験を征す」ですね。

とは言いつつ、今回は現実を見つめる話です。

中学受験は高学年になるにつれ、お子さんたちにはかなりの負担が増えます。
学習内容も高度な内容のものが次から次へと出てきます。
頑張らないと、すぐに成績は落ちていきます。

ところが、我が子を見ると、成績が落ち気味なのにダラダラと勉強が遅々として進まない様子…
これでは難関校合格なんて無理だ。クラスも下がる一方だ。

「勉強しなさい!」 と追い立てても、
「やってるよ!!」 口答えばかり達者になっていく。

親の理想とは かけ離れた子供の状態・・
そんな時、ついイライラして、次の言葉が出てきます。

「そんな状態なら、もう受験なんか辞めてしまえ!!」

気持ちが強く、目標をきちんと持っているお子さんならば、大丈夫かもしれませんが、
特に目標を持っていないお子さんの場合、この一言で終わります。

高度で難しい学習内容、追われる宿題、クラスダウンしたくない気持ち、
ライバルと比較される苦悩、勉強してもなかなか成績が上がらない苛立ち…

受験をしない学校のお友達は、楽しそうにプールに行って遊びまくっています。
それなのに、お父さん、お母さんからの勉強しなさいというプレッシャーばかり…
憧れの中学に入りたい気持ちはあるけれど、今はもう、目の前のことで一杯一杯。

「もう、塾辞めてしまえ!」

この一言で、気持ちがプッツリ切れて辞めてしまうケースは、かなりあると思います。
実際辞めなかったとしても、親御さんへの親しみの気持ちはプッツリ切れてしまうことも多いです。

親としてはもちろん経済的なご負担もあるでしょうから出てきて当たり前の言葉かもしれません。
でも、多分こういったお子さんは、頑張っているのになかなか上手くいかない苦しい気持ちを、
まず分かって欲しかった
んでしょうね。    

中学受験は山登りのようなもの。つらく苦しいのは当たり前です。
大人側の役目として、子供のモチベーションを維持させることがとても大切になります。

他人と比較ばかりしていても仕方ありません。
我が子に適したペースで、長い長い山登りを頂上目指して行きませんか?

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