ようやく涼しくなり、秋らしい季節になりました。
ただ、今年の秋は短くて すぐ冬が来るみたいですが…
最近のメルマガでも書きましたが、受験生のこの時期、不安定になりやすい時期です。
当塾でもやはり受験生が、この時期になって、やる気を無くして勉強しなくなってしまう子がいました。
お母さんも激怒され、本人もますますいじけています。
なぜ、受験数ヶ月前の大事なこの時期なのに、やる気を失くしてしまうのでしょうか?
理由は様々考えられますが、そんな子供達の心はどうなっているのでしょうか?
■プールの息継ぎ
プールで泳ぐとき、必ず息継ぎが必要ですよね。 泳いで、息継ぎ、泳いで、息継ぎ、…
この繰り返しで、遠くまで泳ぐことが出来ます。
逆に、息継ぎをしない、あるいは息継ぎが下手な子ほど、遠くまで泳ぐことは出来ずに、立ち止まってしまいますよね。
受験が近くなるにつれ、段々とプレッシャーがかかります。
塾でも、「こんなんじゃダメだ!もっと勉強しろ!」 家でも、「これじゃ受からないわよ!もっと勉強しなさい!」
親は、子供が机に向かって勉強していると安心します。 塾では、親が安心することを優先する傾向があるので、子供を机に向かわせようとします。
でも、勉強嫌いの子供にとって、もしかしたら、
「顔なんて上げずに、ずっと泳いでいなさい!」
と聞こえてしまっているのかも知れません。
そうなると、息が続かなくなって、確かに止まってしまいますよね…
水泳の上手な選手は、息継ぎも上手。 人間の集中力の継続時間は、長くて90分間です。
ただ机に縛り付けるのではなくて、上手く息継ぎをさせながら勉強させた方が、意外と長く勉強できるものですよ。
■つらい時こそ目的意識を
そして、つらい時こそ先の希望を話しましょう。
受験が終わって、合格して、楽しい中学校生活を送る姿を改めて想像させてあげましょう。
何のために、受験をすることを選んだのか? ”つらい受験勉強”を覚悟の上で、臨んだはずだと思います。
先輩達も、楽に遊びながら勉強して希望の学校に合格した人はいません。
受験生には気持ちを整えながら、上手く息継ぎをしつつ、残りの大事な時期を乗り越えてもらいたいですね。