首都圏受験、結果が続々と出てきました。
今年も厳しい受験倍率の中を、お子さんたちは精一杯頑張ってくれたと思います。
第一志望校に合格されたご家庭は、本当におめでとうございます。
一番算数が苦手だったので、私が一番心配していた担当生徒。
まるで奇跡の如く、見事に第一志望校に合格してくれたので、結果報告を受けたときは、正直涙が出てきてしまいました… (T-T)
(抑えのはずの第三志望で、不合格というオチまでつけてくれましたが…(((^_^;))
合格発表は、不合格発表の場でもあるわけです。
合格を無事つかめた子はいいのですが、やっぱり心配なのは不合格だった子。
まだ最後の望みにかけて頑張っているお子さんもいるはずです。
あきらめずに、やりきって欲しいですね。
■講師は不合格者のためにいる
この入試時期に改めて思うのは、我々講師は、不合格だった子達のために居るんだなぁと。
合格者に対しては、軽く称賛をした後は、後はご家族で勝利を祝って頂き、我々講師のマークから外れます。
そして、すぐさま未だ勝利しきれていない子達のフォローにまわるわけです。
私は最終授業で担当生徒に『最後の宿題』を2つ出していました。
1つは、「最後まであきらめないこと」
これは、実は不合格が出てしまった場合を想定しての宿題です。
涙を流した子の気持ちに寄り添いながら、気持ちを立て直すように励まします。
校舎に呼んで、『最後の宿題』を思い出させ、次の試験のための対策を伝え、補習をし、他のクラスの先生たちの応援も借りて、次の試験に送り出すわけです。
きちんと対応をすれば、たとえつらい結果が連続で出てしまったとしても、生徒たちはベストを尽くして戦ってくれます。
たまに、悪い結果に塞ぎ混んでしまって、連絡もつかない、なんてご家庭があったりする話を聞きますが、本当に哀しい話だなぁと思います。
中学受験の倍率を考えて、不合格者が出てしまうのは当たり前。
現実を受け止めつつ、それを乗り越えて次に向かって前向きに取り組むという経験を積ませることは、お子さんの将来に向けても、ものすごく貴重な体験になるはずです。
乗り越えていって欲しいですね。
ちなみに『最後の宿題』のもうひとつは、
「将来、人の役にたつような人になる」
です。
せっかく能力のあるお子さん達。
その能力を大人になったら私利私欲ではなくて、なにか世の中が改善するようなことに使ってもらいたいですね。