親として、子どもにどの道を選ばせますか?
「岐路(きろ)」とは、人生の分かれ道、重要な選択のタイミングを意味します。
ちょっとイメージしてみてください。
右側の道は「平坦で歩きやすい道」。
左側の道は「いばらが生い茂り、歩きにくい道」。
もしあなたがこの場に立っていたら、どちらを選びますか?
多くの方が、迷わず「平坦な道」を選ぶことでしょう。
私も今の年齢であれば、正直に言えば、右の楽な道を選ぶと思います(笑)
けれど、これがお子さんにとっての選択だったらどうでしょうか?
「いばらの道」を歩くことが、子どもを強くする

中学受験の勉強は、まさに「いばらの道」に近いものです。
厳しい課題や多くの壁が待ち構えています。
ときに疲れて、時には心が折れそうになることもあるでしょう。
でも、そのいばらの道こそが、子どもにとって大切な成長の舞台なのです。
歩きにくいからこそ、どう進むかを自分で考えるようになります。
ときにはトゲに刺さる痛みもあるでしょう。でも、その経験が子どもにとっての「知恵」となり、「力」となり、そして「勇気」となっていくのです。
平坦な道を歩くだけでは決して得られない、人生に必要な強さがそこにあります。
「逃げ癖」がつく前に、親がしてあげられること
もちろん、どんな困難にも立ち向かうべきだとは思いません。
ときには「逃げる」という選択も必要です。倒れる前に引く判断ができることもまた、大切な力です。
しかし、何かあるたびにすぐ逃げてしまうような習慣がつくと、それがいずれ「逃げ癖」となり、将来的に非常に大きなハンデとなってしまいます。
この「逃げ癖」は、大人になってから直すのが本当に大変です。
だからこそ、子どものうちに、つらくてもやり抜く経験を積ませることが重要なのです。
その経験があってこそ、頑張っている他人の努力を尊重できるようになり、また、自分が誰かに教える側に立てる力を得られます。

まとめ:人生の岐路で学ぶべき“いばらの道”の価値
- 人生には「平坦な道」と「いばらの道」がある
- 子どもにはあえて「いばらの道」を選ばせることも必要
- 困難の中でこそ、知恵・力・勇気が育つ
- 「逃げ癖」がつく前に、挑戦する価値を伝えよう

中学受験は、お子さんにとって初めての大きな「岐路」です。
いばらの道での経験こそ、将来の人生の荒波を乗り越える「真の実力」となるのではないでしょうか。