ドラマ「受験の神様」から学ぶ受験直前の心得

毎週楽しみにしているTVドラマ「受験の神様」も、いよいよクライマックスですね。
感情移入しながらご覧になっているお母さんも多いのではないでしょうか?
ドラマでは、入試直前のポイントにも触れられていて、印象に残るアドバイスがいくつか登場しました。
- 冬は空気が乾燥しているので、部屋の湿度管理に気をつける
- ギリギリまで通常通り学校に通わせる
- 試験当日は試験会場での待ち合わせは避ける
こういったシーンを見ながら、現実のお子さんの受験への準備にも役立てたいと考えたお母さんもいるはずです。
ただ、今回のテーマはもうひとつ、ドラマの中でも印象的だった「アウトプット」の重要性についてです。
アウトプット=「人に教える」が記憶を定着させる理由
ドラマ内で義嗣くんが言いました。
「広に教える事によって、自分の知識が整理されたり、分かっていると思っていたことが不十分だったということに気が付くことが出来た」
この言葉には、学習の本質的な視点が詰まっています。
つまり、「人に教える=アウトプット」こそが、理解を深め、記憶を定着させる近道だということです。
知識をただ頭に入れるだけの「インプット」学習は、すぐに忘れてしまう危険もあります。
一方で、「自分の言葉で説明する」ようなアウトプットができるのは、真に理解している証拠。
講師としての経験上の私の実感としても、アウトプット学習ができる子は、確実に成績を伸ばしていきます。
特に中学受験のような深い理解と応用力が問われる試験では、その効果は明らかです。
自宅でできる「親子でアウトプット学習」のススメ
塾のお母さん方にもよくアドバイスしているのが、
「お子さんに、その日の授業内容を説明してもらうこと」です。
おうちでこんな風に声をかけてみてください。
「今日は何を習ったの?お母さんにも教えて~」
これだけで、子どもは言葉にして説明し出します。
すると自然と、その内容の復習になりますし、自分がきちんと理解できていない部分にも気づけます。
ここで大切なのは、「できていないところを責めないこと」。
たとえば、
「へぇ~面白いね。でもこの問題、ちょっとわかりにくいね。一緒に考えてみよ!」
といったように、親子で一緒に解決策を見つけていく姿勢が大切です。
この繰り返しで、お子さんの学習に対する意識も変わってきます。
「お母さんに教えるために、今日の授業もちゃんと聞かなくちゃ!」
と思うようになれば、授業への集中力も増し、結果として、理解力・定着率の向上にもつながるのです。

インプットだけでなく、アウトプットをセットで習慣に
受験勉強というと、つい「問題集を何ページ解かせるか」「暗記にどれだけ時間をかけるか」といったインプット中心に偏りがちです。
しかし、効果的な学習にはアウトプットが欠かせません。
もちろん、お母さんがあまりに熱心に教えすぎて、「分からなかったら家でお母さんに聞けばいいや」と子どもが依存するのは避けたいところです。
ですから、「一緒に考える」というスタンスを忘れないようにしてくださいね。
以下に、効果的なアウトプット学習の実践方法をまとめました。
方法 | 期待できる効果 |
---|---|
親に説明してもらうよう促す | 理解度の自己確認、知識の定着 |
難しい問題も一緒に考える | 思考力アップ、親子の信頼関係強化 |
間違いを責めない対応 | 自己肯定感維持と学習意欲の維持 |
習慣として毎日続ける | 学習の定着力・継続力を養う |
今回の記事のまとめ
- 「人に教えること」によって知識が整理され、理解が深まる
- 自宅で子どもに授業内容を説明させることが効果的な復習となる
- 親が一緒に学ぶ姿勢をもち、子どものやる気を引き出すことが大切
- アウトプットを習慣づけることで自然に成績は伸びていく

アウトプット学習は、手間も時間もそれほどかけずに始められる学習法です。
ぜひ今日からでも、ご自宅で取り入れてみてくださいね。
コメント
そろそろ…
このブログで、同じような状況の皆様とも意見交換 などしたいと思います。秊 皆さん奮ってコメント等お願いします。 人気blogランキングへ ←ぜひワンクリックお願いします
見やすくていいサイトですね。
息子の受験で苦労しているので、色々と参考にさせてもらいます。