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中学受験生のカンニングについて

小学生のカンニング トラブル対処

小学生の 「カンニングの癖」があるとどうなるの?

長年塾の現場で経験してきた中で、実感を持って言えることがあります。
当り前のことかもしれませんけど、それは、

「カンニング癖のある子の成績は、確実に下がっていく」

ということです。
”成績が伸びない”ではありません。

”下がっていきます”

経験上、女の子に出やすいです。

毎年、必ずいます。
一人や二人ではありませんよ。

そして、保護者はその事に、気がついていません。

当然、カンニングは不正行為であり、そのような生徒の成績が伸びるはずはありませんので、塾としては生徒への意識付けは日常茶飯事です。

そして物理的に不正行為ができないように、テスト時の座席の配置を配慮し、隣同士は別科目のテストを受けさせたりと、カンニングができないように工夫します。

それでも、毎年必ずいます。

他の子の解答が気になって仕方なくて、そわそわしている子はテスト監督をしていると、すぐわかります。

先生に気づかれていないか確認するため、定期的に教壇の方を見たりするので、教壇から全体を見渡していると怪しいのがすぐ分かるんですね。

「○○ちゃんが、カンニングしていた」という報告も受けます。

カンニングをしてしまう子の心境は?

ただ、カンニングしたいという気持ちは分かります。

(良い点を取って、褒められたい。)
(悪い点を取って恥をかきたくない・・)

子供の純粋で単純な気持ちが根底にあるんですね。

当然、講師はカンニング行為を見つけると対処します。
しかし、対処の仕方は、実は難しいのです。

みんなの前でその子に「カンニングするな!」と叱ると、他の子から「あいつはカンニングしている」とイジメのきっかけになるかもしれません。

通常はにらみつけたり、”見ているぞ”と本人だけに分かる行動をとったり(机をトントンと叩くとか)、ひどい時は本人を呼び出して、個別に注意を与えるわけです。

いずれにせよ、本人が「カンニングは絶対にしない」と自覚しないと意味がないですよね。
誰にも、カンニングしてしまいたい気持ちは芽生えてきます。

もし、成績が一時期よりどんどん下がってしまうようであれば、”カンニング癖”を疑ってみてもいいかもしれませんね。

”カンニング癖”は宿題中も起こりますね。すぐ答えを見て、写してしまうとか・・・。
そのうちテストでもやるかもしれません。

塾講師がカンニングを発見したとき

さて、講師はもしカンニングを見つけたとき、保護者にどう対処するのでしょうか・・?
そして、克服法は?

カンニングは、いつも子供達のすぐそばに潜んでいる誘惑であると言うことをお話しました。

さて、カンニングが判明した時、講師は保護者にどう対処すると思いますか?

実は、保護者には伝えないことが多いのです。

これは、むしろベテランの先生の方が伝えない傾向があると思います。

理由は、保護者が取り乱すからです。

昔の話ですが、こんな事がありました。
ある若い講師が正直に、娘さんのカンニングを親御さんに報告しました。(私じゃないですよ)

しかし、その親御さんは、「うちの子がカンニングなんてするはずがない。娘に問い正したが、『やっていない』と言っている! 証拠はあるんですか?」

(なかなか子供が自分の非を認めるのは難しい事ですよね・・。親御さんとしても、お子さんが不正行為をしていたというのは、まるで自分が悪い事をしたように思ってしまい、やはりプライドが傷つく方も多いのです。)

カンニングを実際していたことは、講師には分かるのです。
しかし、その時は、証拠を見せろと言われても、怪しい行動を見ただけでしたので、ありませんでした。

親御さんは我が子可愛さゆえに、娘さんの証言を信じてしまいました。

若い講師は、正義感から、
「絶対やっていたはずです」などと反論してしまいました。
そうなると、水掛け論になります。

親御さんは怒って、
「知り合いに弁護士がいる。裁判に持ち込むぞ!」
と、騒ぎが大きくなってしまいました。

結局、校長と講師が揃って ご両親に頭を下げに行ったのです。
気まずくなり、生徒も塾を辞めてしまいました。

極端な例ですが、こんな問題にまで発展してしまうことが実際にあるのです。

講師との信頼関係を維持することが大切

何で塾で起こっていることを正直に話してくれないのと、お思いになられた方もいらっしゃるかもしれませんが、講師としても、あまり突っ込みたくない難しい問題であると、ご理解ください。

普段から信頼関係がある保護者の方には、正直に話すこともあります。
こんな事実がありましたので、このままだと成績が下がってしまいますから協力して対応していきましょう、と。

やはり講師と親は、信頼関係が大切だと思います。

成績がなんだか不振状態であり、心配であれば、逆に保護者の方から担当に、
「うちの子がカンニングしているようなことはありませんか?」
などと聞いてみてもいいかもしれません。

実際の講師の対処法としては、①で述べたように、席を変えたりして物理的に不正行為を行えないように努めつつ、本人に直接的、あるいは間接的に悟らせるように、継続的に意識改革を促していくようにしていくのが多くの対処法となります。

そもそもカンニングなど起こる気がないように、ご家庭でも結果のみならず、結果以上に普段の努力を褒めてあげて下さいませ。
努力を認められる子は、きっともっと努力をしてくれるはずですよ。

コメント

  1. 真喜志 より:

    私は、答えを見たいという気持ちを否定せずに、自分の失敗談や、他の子にはバレて見られているということや、成績が悪くなっていく仕組みなどを話します。
    担当講師が宿題をチェックしているようであれば、担当講師にお願いして注意してもらうのが良いかと思いますが。
    また、まだ低学年であれば、全ての解答をお母さんが管理してしまうのも手です。
    答えを全部切り取ってしまったお母さんもいました(笑)
    継続的に注意し続ける必要がある可能性もあります。

  2. 私のお薦め より:

    宿題などの答えも見てしまっているのを見つけてしまいました。
    なかなか直らないものとは聞いて少し心配になっています。
    どういうふうに言えばいいのでしょうか。

  3. 真喜志 より:

    つい最近も、私はある生徒から密告を受け(笑)、そのカンニングをしたという生徒(やっぱり女の子)を呼び出して面接し、注意を与えました。
    カンニングは、誰かから直接指摘してあげないと、なかなか治らないものです。その“誰か”は、担当講師が一番効果的です。
    私はうまい言い方をするので、その子の気持ちを傷つける事もなく、恐らく、もう二度とカンニングをしないでしょう。

  4. 私のお薦め より:

    うちの娘も今日、塾より電話がありました。
    塾の先生は若くやはり子供にも注意したし、私ども両親にも注意がありました。
    確かに最近・・・成績が下がっています。
    うちの子もこれをキッカケに二度とやらないと誓ってほしいものです

  5. より:

    うちの娘もカンニングをしていた事があります。
    確かに、いつの間にか成績が下がってきていました。
    うちの娘の場合、友達に見られて指摘されて、その後二度とやらないと誓ったそうです。

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