過去問の効果的な利用について
1.過去問をやる意義・効果
◇出題傾向を読み取る・解答形式に慣れる
各学校の特徴が入試問題にあります。 それは、 「どんな生徒を欲しがっているか」 ということの表れでもあります。
過去問をやるのは、もちろんどれ位点数が取れるかという“力試し”という側面もありますし、お子さんは、そのつもりで取り組みます。
しかし、それよりも、“その学校の出題傾向を知る”ということに重点をおくべきです。
さらに、何度か繰り返す事によって、解答形式に慣れるということです。
記述が多い学校では記述対策をしておく必要がありますし、時間配分をどう考えるかというのは、実際に体感しながら慣れていく必要があります。
◇最後の精神的な起爆剤
実際に偏差値からすると手が届かないかと思っていたチャレンジ校も、過去問をとにかくやりまくり、 ”その学校の特性に合わせた勉強に特化”する事によって合格を勝ち取ったという話もあります。
また、過去問を何度も何度も繰り返して、傾向と対策に強くなっていく事によって、お子さん本人が自信をつけていく事ができます。
2.過去問をやる手順・利用法
◇買い揃えるもの
第一、第二志望はもちろん買ってありますね。 志望順位の低いものも、もちろん買ってもいいのですが、塾にあればコピーしてもらったらいいのではないでしょうか? 最新版にこだわらなくても構わないことを考えれば、インターネットで中古を安く手に入れる事もできるようです。
◇過去問管理表
塾で、もらっている事が多いかと思います。 一週間に一年分くらいのペースで予定を立てて取り組みましょう。
◇古いものから順に
賛否両論あるかもしれませんが、私は古いもの(5,6年前)からやることをお勧めします。どのように傾向が変わっていったかを知ることが出来ますので。
なお、実際の入試問題とできるだけ同じようにするためと、二回目を解く事を考えて、解答用紙はコピーで拡大することをお勧めします。
◇第一志望は最低5年分
第一志望校は最低5年分はやってきましょう。 たくさんやっておくと、それだけ自信も付くものです。ただし、最近は塾の志望校別講座にお通いである場合は講座の学習自体が過去問演習が含まれていると思いますので、この限りではありません。
むしろ、第一志望校合格の可能性が実力的に薄い場合は第二志望の過去問もある程度やり込んでおく必要があります。
実際なかなか時間が取れないことも多いです。 計画的に進めましょう。