女の子の本音に気づけていますか?
進学塾の講師をしていると、授業の合間や質問対応の時間などに、生徒たちからふと本音を聞くことがあります。
冬期講習中、ある小学5年生の女の子が話しかけてきました。
彼女は、成績が決して良い方ではない子でしたが、真剣に勉強に取り組もうとしている様子が印象的でした。
女の子は、ため息交じりにこうこぼしました。

あのね、ウチのお母さんね、本当にいやになっちゃう

どうして?

わたしが算数で考えてると、『まだ終わらないの』って言ってきてさ、自分は何にも教えてくれないくせにさ・・・・

・・・・

それでわたしキレちゃうんだよねぇ

そっかぁ・・・・ 。それはいやだよねぇ・・・
・・・まぁ・・・
・・・お母さんも心配してるんだろうね・・・
あまり返す言葉もありませんでしたね。
イライラは子どもの成長の妨げになる
彼女のお母さんは、中学受験をするのなら「偏差値55以上の学校に行ってほしい」という思いを強く持っています。
しかし、娘の成績がそこに届かない現状に焦り、イライラが表に出てしまっているようなのです。
このような家庭は決して少なくありません。
親として当然、我が子には高い目標を目指してほしいと思うのは自然なことです。
しかし、そのプレッシャーや無意識の一言が、子どもにとっては大きなストレスとなっているのです。
今回の女の子は、そのフラストレーションを塾の講師である私にぶつけてきました。
「誰かに聞いてもらいたい」「分かってほしい」
――そんな切実な思いからの行動だったのでしょう。
特に女の子は、感情の揺れに敏感で、人間関係や言葉に深く反応します。
そうした子どもに対して、焦りや怒りをぶつけることは、勉強へのモチベーションを下げることに繋がりかねません。
子どもの努力を信じて見守る姿勢を大切に
この女の子は、決して処理能力が高い子ではありません。
勘違いやうっかりミスも多く、要領が良いタイプとも言えません。
しかし、彼女は地道にコツコツと努力し、与えられた宿題を真面目にこなし続けてきました。
時間はかかっても、その積み重ねは確実に実力として身についています。
こういう子こそ、途中で諦めずに見守ることができれば、必ず伸びてくるものです。
親がすべき役割は、「教える人」ではなく「支える人」であることを、どうか忘れないでください。
特に小学5年生の後半以降は、親の精神的なサポートが何よりも重要になります。
勉強を直接教えることができなくても、
- 栄養バランスの良い食事を用意する
- 静かで集中できる学習環境を整える
- 志望校選びの情報収集をする
- 子どもの気持ちに寄り添い、励ます
など、保護者にしかできないたくさんのサポートがあります。
焦らず、比べず、お子さんの「今の成長」に目を向けてあげてください。

今回の記事のまとめ
- 子どもが勉強に向き合えない原因は、親の態度にもあることがある
- 女の子は感情に敏感で、大人の言葉に深く反応しやすい
- 着実に努力している子は、時間がかかっても必ず伸びる
- 親の役割は「教えること」より「支えること」を意識すべき

中学受験は、子どもだけでなく親も試される大きな挑戦です。
子どもの小さな努力を見逃さず、一歩ずつ一緒に前に進んでいきましょう。