公立中高一貫校の受験対策は専門ではないのですが、今回の受験で、東京都立武蔵高等学校附属中学校を違う経路で受験した、A子さんとB子さんを比較して、感じたことを書きます。
二人とも小5の時は私立の受験クラスで勉強していました。私が算数を担当していました。
そのときの成績は、B子さんの方が上でした。
算数も他の科目も総合的にB子さんの方が上でした。
6年生になる段階で、A子さんは私立の学校を受験する意思がないということで、私立の受験クラスを辞めました。
公立一本に絞ったのです。
ただ、ウチの塾では公立中高一貫校の専門クラスは未だ設置されていませんので、高校受験のための公立クラスに移動したのです。
よって、A子さんの勉強の量自体は減ったと思います。代わりに記述の対策や公立中高一貫校向けの模試などを受けていました。
B子さんは私立との併願受験を目指し、私立の受験クラスで頑張って勉強を続けました。
公立中高一貫校向けの模試も受験していました。
ところが・・・
小6秋頃の二人の公立中高一貫校向けの模試は、A子さんの方が良かったのです。
そして、そのまま受験へと進みました。
結果はA子さんが見事合格!
B子さんは残念ながら不合格でした。
(実倍率は分かりませんが、応募倍率は15.6倍)
あくまで、一例に過ぎませんが、改めて私立の受験と公立の受験は別物だなぁと感じました。
問題の傾向もかなり違いますしね・・
B子さんもある程度の公立対策もしてきたのですが・・・
やっぱり、求められる力が違うのでしょうね・・
今後、中高一貫校向けの専門塾やコースも増えてきそうですね。
ただし、ある別塾の公立中高一貫校専門コースから受験した生徒(8名くらい?)は全滅だったという話も聞いております。
合格したAさんが言ってくれた一言が印象に残りました。
やはり、算数もある程度は私立向けの対策は無駄ではないようですね。
いずれにしても、厳しい受験となる現実は、しばらく変わらないでしょうね・・
でも、そこにチャレンジして合格したら、喜びもひとしおですね。
それぞれが有意義な中学校生活を送ってもらいたいと思います。