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塾講師の労働環境

忙しく仕事をする男性 塾講師の本音

先日、「ガイアの夜明け」という番組を見ていたら、老舗のインターネットプロバイダー「NIFTY」の仕事事情が映し出されていました。

仕事が終わらずに、夜遅くまで残って残業する人が多いといいます。

(どこも大変だな・・・)

そう思いましたが、NIFTYはちゃんと残業代は多少なりとももらえるようです。

さて、塾の現場は・・・
私の所属する塾はいわゆる大手塾と言われているところですが、ハッキリ言って、待遇は悪いです。

なぜか分かりませんが、塾講師は良い給料をもらっていると思っておられる親御さんが多いのですが、全くそんな事はありません。

午後出勤の仕事だと思われがちですが、実は様々なイベントや研修で午前中から仕事の日も多く、休みがつぶれる事も多いです。

授業準備も不満足なまま、顧客対応、生徒対応に追われます。
保護者への電話がけも欠かせません。

出来ない子に いくら補習をしても、給料に反映されることはありません。

そして、保護者からのクレーム対応(苦笑)

仕事の終了時刻は10時と決められていますが、10時に終わる事などありえませんし、10時に帰ろうものなら周りから冷たい視線で見られます。
結局帰れるのは11時半とか・・・。 校舎によっては午前まで仕事をしている事も。

私も若い頃は寝袋を持ち込んで、何度も校舎に泊まりました。(今はさすがにやってませんが・・)

残業代は1円もつきません。
給料も普通のサラリーマンと変わりません。(仕事量に比べてむしろ少ない・・・)

ある校舎の校長(教室長)の話で、笑うに笑えない実話があります。

「ウチの娘も中学受験をさせたいんだけど、とても自分の給料じゃ塾や私立に通わせられないな・・」

笑い話ですが、事実なんですね・・(笑)

また、塾講師は働く時間帯がどうしても世間の人たちの活動時間と違っているので、特に家庭を持つと奥さんや子供達との間にすれ違いが生じます。

私の同僚講師で、校舎の看板講師と言える、若くて熱心な中学受験のエキスパート講師がいましたが、昨年結婚しました。

それを機に、彼は悩んだあげく、今春退職しました。

先を考えると、この仕事はやっていけないと・・
労働待遇を考えると、本当にため息が出るのが本音ですね・・(苦笑)
(たまには、保護者の方々が本社の経営部に 「どうして先生達の待遇をもっと良くしてくれないんですか!」ってクレーム入れてくれないかな・・・) なんてバカな事を思ったり(笑)

塾によっても違いますが、どこも似たような事情は抱えているとは思います。
そう、塾講師は将来の保障もなく、ただ子供が好きで、何かの役に立ちたくて、その喜ぶ笑顔見たさに頑張っているようなものなんですよ・・

さて、つまらんことは忘れて、明日の授業準備でもしようかな・・・

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