NHKの『プロフェッショナル』という番組で、脳科学者の茂木健一郎博士が提唱する勉強法が紹介されていました。
大変興味深かったので、こちらでも紹介しておきます。
中学受験は、暗記する内容が多くて大変ですね。
国語の漢字や四字熟語、社会の年号や人物名、理科の人体の器官名や
動植物の名前・・
知識量は、そのままテストの点数にも反映されます。
お子さんは覚えるとき、どのような方法をとっておられるのでしょうか?
■■■ つるの恩返し勉強法 ■■■
茂木博士によると、自学する際 効果的に暗記を行う方法として、提唱するのは、次の2つです。
● 声に出しながら、ひたすら書く
● 一旦覚えたことを、テキストを裏返して、思い出しながらまた書く
① 声に出しながら、ひたすら書く
暗記をする際、何回も書いて覚える事はよく行っていることだと思いますが、
自分で大きな声を出しながら、書いて覚える事が非常に効果的です。
自分で声に出し、さらに自分の耳で聞き、目で見て、手を動かし、また読む、
・・という作業は、五感をフル稼働させます。
五感を出来るだけフル稼働したほうが、脳の側頭連合野という記憶に直結する部分を
強烈に刺激します。
そうすることにより、より鮮明に脳に記憶が定着しやすいことが、科学的に証明されているのです。
また、自分で声に出すことによって、勉強に集中するという効果も期待できますね。
客観的にその姿見ると、何だか恥ずかしくて人に見せたくないということで、
「つるの恩返し」の名がつけられています。
図書館や塾の自習室では、さすがにできませんが、自宅学習では効果的です。
一度見たらすぐに覚えて忘れないような子はいいかもしれませんが、普通の子はそうではありません。
ただ、漠然と書き綴っていても、いつの間にか書く作業に一生懸命になりすぎて、
肝心の頭の中に入っていないということも しばしば・・・
そこで、一旦テキストを裏返して、もう一度思い出しながら書くという作業も加えます。
それを何度も繰り返す事です。
テキストを裏返すたびに、脳に「おぼえろ!」「思い出せ!」と命令をおくることになります。
その脳への繰り返しの刺激が、記憶を強固にするのです。
勉強にマンネリ化しているお子さんに、是非教えてあげて下さい。
茂木博士は最後に言いました。
「脳は常に発達しつづけています。こんなものだと決め付けないで下さい。」