.小6担当奮闘記|受験期

中学受験小6担当、いよいよ受験本番へ突入!受験時の心がけや起こった出来事など。

人間的な成長

A君は最難関のK中が第一志望校でした。
B君の第一志望校は別の学校です。

 

二人は友人であると同時に、上位を争う良きライバル関係でした。

 

どちらも優秀生ではありましたが、才能においてはA君の方が一枚上手、という感じでした。

 

A君はかなりの優秀生だったので、K中の合格もかなり期待できました。
でも、切羽詰まらないとなかなかやらないタイプでもありました。

 

A君と違い、B君は常日頃からコツコツと努力をして実力を磨くタイプでした。

中学入試が始まりました。

 

B君は早々に第一志望校の合格を決めました。

 

せっかく勉強してきたので、対策は中途半端だったけれども、不合格であっても構わない、というチャレンジ精神で、B君も一緒にA君の第一志望校であるK中を受験することになりました。

K中の入試結果。

 

A君 ×

 

B君 ○

何とも皮肉な結果が出てしまいました。

B君は、最初は喜んでいました。
でも、後日、その喜びは消えていました。

 

なぜなら、友人であるA君が第一志望校のK中が不合格であったことを知ったからです。

B君は、

 

「A君のことを思うと、素直に喜べないし、残念だった人の分も頑張れるようになりたい」

 

と言っていました。

 

B君は受験を通して、きちんと人の気持ちも分かる人間に成長していたようです。

残念だったA君はA君で、

「理科があまり手応えがなかったので、それが原因だと思う」

 

と冷静に反省していました。

私は講師の立場から、

 

「よく頑張ったけど、これで勉強が終わりじゃないってことを教わったと思えばいいよね。
大学受験もすることになるだろうから、先の目標を見つけて、また頑張っていくといい。」

そんな話をすると、A君は明るく

「はい!」

 

と返事をしてくれました。

誰もが望んだ結果をなかなか与えてはくれない中学受験ですが、彼らにはまだまだ明るい未来が待っているはずです。

 

受験を通して様々な気持ちを感じたことでしょう。
つらい努力をし、プレッシャーをたくさん感じて、本当にきつかったと思います。

それらを乗り越えたと言うことは、結果はどうあれ、人間的にも大きく成長したのではないでしょうか?

中学受験を頑張った全ての皆さんに拍手を送りたいですね。

 

入試本番直前! 最後の宿題

いよいよ首都圏中学入試ですね。

 

1月の結果を踏まえ、今年はどんなドラマが待ち受けているのか…

何とか第一志望に全員合格して、受験を喜びの中で終わりにしたいものですが…

 

多数の生徒を抱える講師の立場ですと、全員が全員 第一志望合格で終わる、ということは残念ながら経験することは難しいですね…(+_+;)

 

でも、とにかく合格を勝ち取って来て欲しい、その一念でしかありません。

最後の授業では、技術というよりは「心構え」の話をしました。

 

●受かってやる、という熱い心を持て
●どんな問題にもひるまない、冷静な頭脳で挑め
●突発的なトラブルにもひるまない心を持て
●「自分は本番に強い」と念じ続けよ

 

どんなに優秀生でも、やっぱり本番は緊張するものです。
適度な緊張を力に変えて、本番を楽しむくらいの気持ちで臨んで欲しいですね。

最後の宿題:

 

「合格してくること」(2月3日まで)

さぁ、いよいよ本番です。

保護者の皆様こそ、用意周到に、そして結果に動じない心を持って、お子さんの晴れ舞台を応援してあげてくださいませ。

 

 皆さんの中学受験の成功を心から願っております。

講師は不合格者のためにいる

先生(男女)

首都圏受験、結果が続々と出てきました。

今年も厳しい受験倍率の中を、お子さんたちは精一杯頑張ってくれたと思います。
第一志望校に合格されたご家庭は、本当におめでとうございます。

一番算数が苦手だったので、私が一番心配していた担当生徒。

まるで奇跡の如く、見事に第一志望校に合格してくれたので、結果報告を受けたときは、正直涙が出てきてしまいました… (T-T)
(抑えのはずの第三志望で、不合格というオチまでつけてくれましたが…(((^_^;))

合格発表は、不合格発表の場でもあるわけです。

合格を無事つかめた子はいいのですが、やっぱり心配なのは不合格だった子。

まだ最後の望みにかけて頑張っているお子さんもいるはずです。
あきらめずに、やりきって欲しいですね。

この入試時期に改めて思うのは、我々講師は、不合格だった子達のために居るんだなぁと。

合格者に対しては、軽く称賛をした後は、後はご家族で勝利を祝って頂き、我々講師のマークから外れます。

そして、すぐさま未だ勝利しきれていない子達のフォローにまわるわけです。

私は最終授業で担当生徒に『最後の宿題』を2つ出していました。

1つは、「最後まであきらめないこと」
これは、実は不合格が出てしまった場合を想定しての宿題です。

涙を流した子の気持ちに寄り添いながら、気持ちを立て直すように励まします。

校舎に呼んで、『最後の宿題』を思い出させ、次の試験のための対策を伝え、補習をし、他のクラスの先生たちの応援も借りて、次の試験に送り出すわけです。

きちんと対応をすれば、たとえつらい結果が連続で出てしまったとしても、生徒たちはベストを尽くして戦ってくれます。

たまに、悪い結果に塞ぎ混んでしまって、連絡もつかない、なんてご家庭があったりする話を聞きますが、本当に哀しい話だなぁと思います。

中学受験の倍率を考えて、不合格者が出てしまうのは当たり前。

現実を受け止めつつ、それを乗り越えて次に向かって前向きに取り組むという経験を積ませることは、お子さんの将来に向けても、ものすごく貴重な体験になるはずです。

乗り越えていって欲しいですね。

ちなみに『最後の宿題』のもうひとつは、
「将来、人の役にたつような人になる」
です。

せっかく能力のあるお子さん達。

その能力を大人になったら私利私欲ではなくて、なにか世の中が改善するようなことに使ってもらいたいですね。

自分を不合格にした学校

以前卒塾生が挨拶に来てくれたことがありました。  せっかく来てくれたので、受験生達にアドバイスをしてもらったのです。

彼の言葉で印象的だったのが、

「『自分は、受かる。もし受けた学校が、自分を落としたのなら、そんな学校はこっちから願い下げだ。』     という気持ちで受験に向かいました。」

というメッセージ。

受験生達の不安を除いてくれました。

中学受験は全体的にとても倍率の高い厳しい受験ですので、今回受験された皆様の結果もそれぞれだったでしょう。

しかし、個人的に改めてこのメッセージを思い起こすと、感慨深いものがあります。    

過去の受験生ですが、こんなケースがありました。

彼女は女子御三家中が第一志望でした。  しかし、残念な結果で終わってしまったのです。

でも第二志望に合格することができたので、彼女はそこで納得しました。

合格をくれた学校は、やっぱり嬉しいものです。

しかし、数日後になんと、     第一志望だった御三家の学校から、補欠合格の通知がきたのです。

普通なら、補欠と言えど、第一志望校から来たわけですから、喜んで飛び付くはずです。

しかし、彼女は違いました。

「最初から受からせてくれない学校に興味はないわ」

受かった学校に満足し、決意を新たにしたそうです。    

「大学受験では絶対負けないわ。」

 

人生それぞれ。

ブランドや人気が学校の全てではありません。  お子さんにとっての幸せに必ず直結するとも限りません。

与えられた環境で、精一杯成長していってもらいたいですね。

受験生のご家庭の皆様、本当にお疲れさまでした。

そして、これから受験の皆さん、頑張りましょうね

受験お疲れさまでした

首都圏の受験はほぼ収束した頃でしょうか。
皆様のご家庭の受験はいかがでしたか?
ご家庭それぞれのドラマがあり、色んな感情が込み上げてこられたことでしょう。

難しい入試問題に果敢に立ち向かった齢12の若き受験生達全てに、「お疲れさまでした」と言いたいですね。

そして、結果良かった人も、そうでなかった人も、
みんなに「よく頑張った」と言ってあげたいです。

お子さん達は、この大変な「中学受験」を乗り越えて、大きく大きく成長したことと思います。

お子さん達のこれからの未来に、更なるエールを送っていきましょう。

そして、受験生の保護者の皆様、長期に渡る受験のサポート、
本当にお疲れさまでした…

素直に喜べなかった偉業達成…

悩める男性

塾講師として、やはり難関校に合格させるのは嬉しいことです。

もちろん、それぞれの第一志望に受からせることが仕事ですし、学校の価値は偏差値で計れるものではありません。
しかし、やはり入るのが難しい学校の門を突破してくれると、教える方としては達成感を感じます。

首都圏の最難関校
S塾の最上位クラスを長年担当されている方なら、当たり前のように合格させてきているのかもしれません。

でも、うちは郊外の庶民塾なので、受験する生徒も殆どいないですし、受けてたとしても、合格した子は正直近場で見たことがない、という現状でした。

落ちて当たり前、と思える受験。
担当しているA君から、見事「合格」の連絡を受けました。

本当なら、最良の嬉しい日になるはずですが、
報告を受けた時は、大絶賛の嵐をしましたが、
心から喜べない事情がありました。

続けてことごとく不合格を出してしまっている、担当生徒のB君がいたからです。
ちょうど今、B君の対応を必死にしている最中だったからです。

ほんの一週間前まではA君もB君も仲良く笑顔で授業を受けていたのです。
実力だって、そんなに大きな差があるわけではありません。
科目によってはB君に分があることも。
それなのに…

もしあなたが、双子のお子さんをお持ちで…
二人同時に受験して、結果の明暗が別れたとき…
…そんな気持ちです(+_+)
受験の神様は、残酷ですよね…(T T)

それでもB君は、受験を続けます。
最後まで応援していきます。

合格する子は合格し…

涙を流す女の子

今年は受験の残酷さを知らされます。

我々講師は、どうしても残念だった子に意識がいきます。
受かる子は、次々と難関校を受かっていきます。

それなのに実力は、そこまで大きくはないはずなのに、
幾度も合格から見放されてしまう子…
合格掲示を羨ましそうに見つめる姿…
面談室で涙を何度も拭う姿…

預けていただいたご両親には申し訳ない限りです。

負けるな、負けるな!
これからは気持ちの勝負だ!

せめて、合格の喜びを味合わせてあげたい…
最後まで、支えていきましょう!

悲喜こもごも

中学受験は毎年毎年色々ありますね。

昨年は担当している生徒が全員第一志望合格という快挙?を成し遂げましたが、今年はそう思い通りにはいきませんでした。
でも、これが中学受験です。

すんなり受かった生徒はもちろん嬉しいのですが、
上手くいってない子を最後まで励まし、応援し続ける。
これが、我々講師の仕事だなと改めて感じます。

なんとか勝利をもぎ取るまで、最後まで頑張りますよ。

行く気がない学校を受ける

首都圏の受験生にとっては、あと100日を切りましたね。
模試の判定結果も出始め、受験校の併願のパターンも考えないといけない時期になりました。

私は基本的にはどの学校を受験するかはご家庭の方針に沿って受けたいところを受ければよいと思っています。

ただ、長く生徒たちと一緒に教えてきていると、やはりその子に受験を通して、「達成感を味わってほしい」と願わざるを得ません。

しかし、最初から「たかが中学受験なんだから、全部落ちたら公立へ行けばいい」という方針で連続でチャレンジされるご家庭もあるかと思います。

「行く気のない学校なんか、受ける必要がない。」
合理性を考えれば、ごもっともです。

チャレンジして見事合格すれば、「この上ない喜び」ですが、「合格」と「不合格」という天国と地獄の2択しかない本番の受験というものは、小さなお子さんにとって「危険と背中合わせ」ということも頭に入れておくべきでしょう。

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かつて、中学3年生でとても成績優秀な女の子の生徒がいました。

難関高校の模試でも偏差値が60台後半で、学校の内申も優秀。
だまってても普通に難関高校に合格して行くような生徒です。

ところが冬の模試で急に偏差値が55くらいに落ちました。

「どうしたの?試験当日気分でも悪かったの?」

彼女は泣き出しました。メソメソと1時間以上・・・
「受験が怖い」というのです。

彼女は、小6で中学受験をし、受けた学校全てが不合格だった経験の持ち主だったのです。

1月受験で不合格、2/1,2,3と連続して不合格。
4日目からは「もう受けたくない」といった状況でした。無理もありませんね・・

彼女は「達成感」を味わうことができずに、むしろ「挫折感がトラウマ」になってしまっていたのです。

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中学受験で志望校に受からなかったから、公立中学校に行く、という事は確かに残念なことかもしれません。

しかし、1つでも合格をとれば、この女の子のようにはなりません。

合格した学校が、たとえ行く気のない学校だったとしても、小学生の子供にとって、数年間の努力が『合格』という結果で一度でも認められれば嬉しいものです。

たとえ大人からすれば、余裕で受かるだろう、という学校であったとしても、です。

頑張れば認められる、という「達成感」を経験した子は、その後のつまづきがあったとしても、過去の達成感をバネにして、さらに頑張る事ができます。

最近は賢明なご家庭も多くなり、様々な資料から情報を得て、堅実な受験をされるご家庭も多くなりました。

「達成感」という人生で かけがいのない経験を得させるためにも、あらゆるパターンを想定しておくことが、大人側の役目かな、と思ってます。

 

受験が終わって一段落

お喋りしながら歩く女の子たち

直前期の緊張感はどこへやら。

受験を終えて集まってきた”元受験生”たちは、楽しそうにキャッキャと笑顔で話しています。

合格短冊の周りに集まって、「写真撮ってくださ〜い」ってな感じで、みんなうれしそうです。

ある声を掛けた子は、家では読みたかった漫画をたくさん読んだり、録りだめていたテレビをたくさん観ているんだとか(笑)

こうした笑顔を見た時に、やはり講師としての達成感を感じるものです。

しかし、一方で僅かながら、残念ながら良い結果ではなかった生徒もおり、中学部の方へそのまま通塾を続けてくれる生徒もいます。
こちらとしては、そんな生徒のことがまた、気掛かりとなります。

一昔前と違って、高校受験生の中には中学受験のリベンジを果たそうとする生徒も増えました。

私が担当した生徒でも、中学受験では一番下のクラスでしたが、高校受験で早慶レベルの難関校に合格していった生徒もいます。

行った学校が全てではありませんが、まだまだ道半ばの子供達。

一人一人違う環境になっていきますが、それぞれのこれからの人生に多くの幸が訪れることを願うものです。

塾では既に新学年が始まり、先輩たちの頑張りを引き継ぐ日々が始まっています。

我々講師には、休む間がないですね…(苦笑)

さぁ、授業準備、授業準備…