PR

併願パターンが成否を分ける

合格だるま 塾講師の本音

6年生はもう殆どが受験を終えた頃でしょう。
本当に、お疲れさまでした。
合格した皆さん。本当におめでとうございます!!

新たなお子さんの旅立ちですね。
新しい環境で、健やかに学び成長していってもらいたいものです。

毎年のことですが、結果は悲喜こもごもあったかと思います。
いずれにせよ、この中学受験という大きな壁を乗り切ったことを、今後の大きな糧にしていただきたいと思います。

さて、受験結果を通して例年感じることですが…
我々講師の間で受験中に意識を向けるのは、「合格していない子」です。
合格した子は、賞賛に値しますし、よく頑張ったと職員間でも話をします。

しかし、その喜びは家庭に持ち帰ってもらい、ご家族で満喫してくれれば良いもの。
結局講師がずっと意識するのは、落ち続けてしまう生徒です。

受かる子は連続して受かっていくのですが、残念なことに、落ちる子は連続して落ちていく場合が多いのです。
(複数合格している生徒には、落ち続けている子に合格校をひとつ分けて欲しい、なんて単純に思いますもんね・・)

もちろん確率から言えば、受験者数に対して中学校の募集枠が少ないので、どこにも合格できない子がいて当たり前なのですが、そんな子が校舎で一人でもいると、心配になってみんなで意識するのが講師というものです。

もう4日目、5日目になると、入試応援の時に、知らない生徒でも顔をみればどんな結果が出てきたのかわかってしまうくらい・・
どこかに合格していて再チャレンジで来ている子はいいのですが、必死に講師に励まされて、涙をこらえている子もいます。

可能性が大いにある場合は良いのですが、明らかにその子の成績に対してチャレンジばかりの併願パターンであった場合、問題ですよね。

■受験の成否は併願パターンによる

逆転合格の可能性にかけるのはいいのですが、首都圏受験の場合、トップ層以外は
『3日までに、必ず自分の実力でほぼ合格できる押さえ校を受験して、合格を取る』
というのがやはり基本です。

4日以降の受験では、どの学校も募集枠が一気に狭まり、偏差値表の信憑性が低くなります。
基本的に安心して合格できる学校ではなくなってしまうわけです。

どうしても妥協したくない、という気持ちや自分のお子さんの力を過信してチャレンジを続けてしまいがちですが、もし、全てうまくいかなかったとき、せっかく長期間勉強してきて、合格できずに達成感を味あわせてあげられないのは、可愛そうに思います。

その場合は、うまくいかなかったときの対処をどうするかまで、しっかり準備しておく必要があります。上手く心を整理して、公立中学から更に塾通いをして、再度難関高校にチャレンジしてリベンジを果たすという道もあります。

それでも、どこか一校でも合格を取ったうえで、公立中学に踏み切るのか、一校も合格できないで仕方なく公立中学に行ったのでは、精神的に安定感が違うと思います。
過ぎてしまったことは、それを是として受け入れていけば良いわけですが、来年度以降受験されるご家庭では、「併願パターン」のことを改めてご留意頂ければと思います。

PS.
落ち続けて、心が折れそうになって、何度も面接した生徒。
5日目で初めて合格を取りました。
講師一同、第一志望を合格した以上に歓声が上がりました!

タイトルとURLをコピーしました