電話をくれる講師は、やっぱり「良い講師」
塾の先生から電話がかかってくると、
「何かあったのかな?」とドキッとされるお母さんも多いかもしれません。
ですが、その電話、実はとても価値のある“サイン”かもしれません。
正直に申し上げて、わざわざ電話をくれる先生は、やはり良い先生であると言えるでしょう。
特に、忙しい中で時間を割いて連絡をくれる講師には、
生徒への深い配慮と責任感が感じられます。
中には、新人講師など比較的授業数に余裕があるため、
時間的に電話をかけられるケースもあります。
ですが、一方で、
授業日以外に無給で校舎に来て、授業準備をしたり、生徒の家庭に自ら電話をかける講師も存在します。
そうした行動は、「決められた仕事」だからではなく、お子さんを思っての自発的な行動なわけです。
実は、塾講師は想像以上に多忙
「電話一本くらい、すぐできるでしょう?」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
実は、塾講師のスケジュールは驚くほどハードです。
学校の先生が1クラス40名程度を担当するのに対し、
塾のベテラン講師は、複数学年にわたって100名以上の生徒を抱えることも珍しくありません。
さらに、塾では限られた時間の中で授業を回しながら、
授業準備、テスト作成、保護者対応などの業務を同時に行います。
当然、「ひとりひとりに連絡する余裕がある」とは言い難いのが現実です。
塾によっては、システム的に電話連絡が義務付けられている場合もありますが、
それでも日々の業務の中で優先順位を上げて連絡してくれる先生は、
お子さんの様子を本気で気にかけてくれている証拠だと言えるでしょう。

講師との電話を有意義にするために
塾の先生からの電話は、保護者と講師の貴重な接点です。
しかし、ただ電話を受けるだけではもったいない時間になってしまうことも。
そんなときは、次のようなポイントを意識すると、
話がスムーズに進み、有意義な時間になります。
電話で話すべきポイント
- お子さんの現在の様子(体調・生活リズムなど)
- 家庭で感じる課題(苦手科目や集中力の波など)
- ご家庭としての方針(志望校や学習姿勢に関する考え)
- 不安に感じていること(塾との距離感や成績の変動など)
また、講師からの連絡を待つだけでなく、保護者から積極的に連絡することも大切です。
「こんなこと聞いてもいいのかな?」と遠慮するよりも、
話してみることで、思わぬヒントや解決策が見つかることもあります。
塾講師は、日々たくさんの子どもたちと接しているからこそ、
家庭だけでは見えづらい部分にもアドバイスができる存在です。
連携の糸口は、意外と一本の電話から生まれるのかもしれませんね。
まとめ
- 忙しい中で電話をくれる講師は、子ども思いの良い先生である可能性が高い
- 塾講師は多くの生徒を抱え、連絡を取る余裕は意外と少ない
- 電話では、子どもの様子や家庭の方針を簡潔に伝えることが大切
- 保護者からの連絡も遠慮せず、積極的に講師とコミュニケーションを取ろう

親と講師が良い信頼関係を築くことで、
お子さんの中学受験はもっと前向きで実りあるものになります。
「電話一本」も大切にして、塾と協力していきましょう。