私が、まだ大学生の頃、ある教授の授業中の話で、とても心に残っている話があります。
時々生徒達にも、その話をしています。
(実は私自身への自戒の意味もあるのですが・・)
それは、学習能力を調べるための動物実験の話です。
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2メートル四方くらいの檻に、犬を一匹閉じ込めます。
扉の鍵もガッチリかけて、犬は絶対に逃げ出す事はできません。
そして、檻の中に、定期的に軽い電気ショックを与えるのです。
犬は、電気ショックを嫌がって、キャンキャンと叫びながら、檻から抜け出そうとします。
しかし、ジタバタしても、檻から逃げ出す事ができません。
(残酷な話でごめんなさい。この話をすると、生徒からも、かわいそう~って言われます)
しばらくすると、犬は逃げようとしなくなります。
小さくうずくまって、電気ショックをただじっと耐えるだけになるのです。
そこで、犬に気付かれないように、そっと扉の鍵を開けます。
しかし、その後何時間たっても犬は再び逃げようとはしません。
うずくまったまま、その後も電気ショックをじっと耐え続けるのです。
そうです。
犬は、『「自分はいくら逃げようと努力しても、無駄なんだ」ということを学習してしまった』のです。
今、逃げようと思えば、簡単に逃げられるのにも関わらず・・・。
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学習能力というのは、本来自分を向上させるための能力のはずですが、逆に自分を抑圧することにも発揮されてしまいます。
これを
さて、皆様のお子さんにも、同じように『マイナスの学習』をしてしまっていることはありませんか?
「僕はいくら算数を勉強してもダメなんだ。算数は苦手科目だからやってもどうせ伸びないんだ。」
「歴史なんか勉強して何の意味があるの?つまんないし。覚えられないし。」
「どうせ、努力したって、無駄なんだよ。」
まるで、檻の中で、じっと耐えるだけの犬のように・・・
一度そうなってしまうと、なかなか前向きに考えさせることは簡単ではなくなります。
簡単で小さな目標を何度もクリアさせ、前向きな声かけを繰り返しながら、少しずつ、時間をかけて自信を回復させてあげる必要があります。
人間である以上、常に前を向いて生きていたいですよね。犬よりも人間の方が賢いはずです。
小さな努力でも、継続してこなしていくと、必ず何かしらの発展があります。
『やり続ければ、伸びるんだ!』
というプラスの学習能力を身につけさせてあげたいですね!
あ、それと・・・
元来、大人より、成長期にある子供のほうが前向きのはずですよ・・
私達、大人も頑張りましょうね。