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四谷大塚『予習シリーズ』の改訂

予習シリーズ 算数

新小4から四谷大塚の予習シリーズが改訂されました。
(新小5以上は、カリキュラムに混乱がないように今までの予習シリーズを使っていきます)
これが算数はカリキュラムでは大改革になったようです。
算数担当として、どう変わるか気になるので調べてみました。

今までの予習シリーズは、小6の一学期までで、一通りのカリキュラムを終えて、夏から総復習、という流れでした。
ところが今回は小5までで一通りのカリキュラムを終えて、小6から1年間かけて総復習していくというカリキュラムに変わったようす。
半年前倒し、ということは結構な大改訂ですよね…(-_-;)
(まぁ他塾では既にそのカリキュラムで進めているところもあるんですけどね。)

もちろん飲み込みの早い子にとっては、総復習の時期に入試問題レベルの実戦力を養えますので、良い教材と言えるでしょう。
一方、飲み込みの遅い子や、受験勉強への取りかかりが遅れてしまった子にとっては、苦しい教材になるとも言えるでしょう。
カリキュラムが早い分、定着がきちんと図れるか?という不安が付きまといます。

背景を勝手に推測しますと…
四谷大塚グループは上位難関校の実績では既にSAPIXや日能研に遅れをとっています。
四谷大塚の経営母体が変わり、落ち着いてきたこの時期に、合格者実績をより向上させるための戦略なのかな…と。

改訂版は鮮やかで明るい印象の表紙です。個人的には好きですね。
さて、算数改訂の概略ですが…
・例題ごとの類題
…例題後に類題を解くことによって、定着をはかる。
・練習問題のなかにチャレンジ問題
…上位層の応用力を鍛える
・1回前(先週)の復習問題
…忘れた頃の反復で定着をはかる。

主だったところですが、カリキュラムを早める代わりに定着に力を入れる構成になっていて、これはこれで良い改訂だと思います。
その他、『計算と一行問題集』や『演習問題集』などの副教材にも改訂があります。
他教科でも基本的に5年の内容を先取りで少し入れ込んでいて、内容がやや盛られているようですね。

10年くらい前とは大きく変わり、小4から受験勉強を始めないと難関校合格はますます厳しい時代になってきたようです。

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