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うれし涙

合格発表 受験期

この時期は、早朝の応援から、結果対応と、まだ決まっていない生徒への対応で、丸一日悪戦苦闘の日々となる。

担当している生徒がふたり、結果発表日だった。
二人とも同じ第一志望。最難関レベルの難関校。小5の頃からずっと憧れだった。

二人をずっと担当してきて、たくさん問題も起こされ(笑)叱ったこともたくさんあった。
直前期に成績も振るわず、正直五分五分、一人は厳しいのではないかとさえ思っていた。

経験を積む塾講師の悪いところで、結果発表の時のドキドキ感をあえて封じてしまう。もちろん受かって欲しい気持ちでいっぱいなのだが、必ずしも思い通りにならない経験をたくさんしてきてしまっているので、どうなっても冷静に対処できるように、心をニュートラル状態にしてしまうのだ。

今回も、そんな状態だった。
横担当は最上位クラスを担当するのは初めて。結果待ちの電話の前でソワソワしていた。

そして・・
結果の連絡が来た。一秒で電話を取る横担当。

『合格?ホントに?ヤッッッッターーーーーー!!!』

しかも厳しいんじゃないかと思って心配していた生徒の方からの合格だった。
私も一緒になって大喜び!!

電話口の本人の無邪気に喜ぶ声と、泣きじゃくるお母さんの声に、ついついこちらももらい泣きしながら「本当におめでとうございます」を連呼していた。

横担当は号泣していた・・

そして、すぐにもう一人からも連絡!

『合格しました!!!』

(二人一緒に合格しようね)
そう言っていた二人が一緒に合格できたことは、担当者としてもこの上ない喜びである。

”うれし涙”を流す
人生で、どれくらいそんな経験をすることができるのだろう。
正直、どちらかというとクールな私はほとんど経験したことがない(苦笑)

今回はもらい泣きとはいえ、うれしい経験をさせてもらえた。
そんな経験をさせてくれた生徒に感謝したい。そして、これからもそんな経験をする人たちが増えて欲しいと思う。

中学受験は大変だが、苦労が多かった分、報われたときはうれしい。
それがすぐに現れないこともあるかもしれないが、いつかそんな時が来ることを信じて、毎日を前進していきたい。

まだ結果が出ていない子がいる。明日も早朝から応援に行こう。
そのまま塾でそんな子達のために最後まで応援し続けよう。

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