小6の理科中位クラス(約15名)での話です。
H君はクラスの中ではいつも一番ビリ。
集中力もなく、覚えることも苦手。
何より、勉強への意識が低く、宿題もやってこない、授業中もなんとなくやる気がない感じ…
どの科目の担当からもH君への評価は最悪で、しょっちゅう叱られていました。
私の授業では毎回理科の基礎知識の確認テストを行います。
そして合格点の75点を越えられないと再テストになります。
多少難しめのテストですが、出題範囲は決められているので、しっかりその範囲の内容を覚えてこれば合格点は越えられるはず・・・
なのですが・・・
・・H君は、毎回再テスト。 しかも毎回30点くらい・・・
何度も何度も再テストが続くので、さすがに普段は穏便な(?)私も、H君を叱責!!
本当に頑張って勉強したのに覚えられなくて、というのではなく、H君自身のテストに対する意気込みを感じられなかったのが叱った原因です。
受験勉強への取組みの大切さを改めて伝えた上で、
「うん、多分…」 と頼りなさげな返事…
テスト本番の日まで、H君とすれ違う度に
そして、テスト当日。
H君のテストの点数を見ると…
何と、「94点」!! クラスで2番の成績でした。
私も含め、他のクラスメイトも驚きました。
私はみんなの前でH君を絶賛。
「やればできるじゃないか!!」
H君もはにかんだ笑顔でうれしそう。
その日はクラスのヒーローでした。
今後もこの状況が続くといいのですが…(^_^;)
ともあれ、普段は褒められる事がめったにないH君にとって、この成功体験は貴重な体験になったと思います。
スランプが続く時、精神的な助けになるのは「小さな成功体験」です。
そんな「小さな成功体験」を大切にしたいですね。
そして、いつも前向きに努力する事を教え続けてあげましょう。
それが、私たち大人の役割ですよね。