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さて、併願校についてですが、選択に悩まれている第3志望の学校よりも、難しいとはいえ、当然第1、第2志望の対策をされているだろうと思います。
優先順位の高い学校が他に2校もあるのなら、その学校に合格することを優先的に考えて、飽くまでも3校目は”抑え校”としての意識で望まれるほうが良いのではと考えます。
私が考える”抑え校”の基準は、『入試当日、風邪を引いたり、おなかが痛くなったとしても合格できる学校』です。
当然、入試直前期の体調管理は万全にすべきですが、実際に入試当日の体調がどうなるかは分かりません。
また、やはり受験本番という事で、普段の実力が100%出せるとは限りません。
聞き苦しい話ですが、本人には話さないにしても、大人としては続けざまに不合格が連発することも想定しておく必要があります。
偏差値が5ポイントも違うというのが、少々引っかかりましたので、校風よりも合否を意識した意見となりましたが、ご了承ください。
なお学校の雰囲気と言うのは、文化祭の時だけで全てが把握できるわけでもありません。
実際に通学してみると、一年に一度の文化祭よりも、毎日の部活動や友達関係の方がお子さんにとっては喜怒哀楽の影響を大きく受けるものとなります。
また、今後6年間のことを考えるとやはり通学時間が短い方が良いに越した事はありません。
もし、第1・第2志望は飽くまでも記念受験で、今悩んでいる第3志望が実質の第1志望であると言うのであれば、お子さんの意見を考慮し、校風以外の観点(部活動の有無や高校卒業後の進路など)も再度考慮した上で、今後の合格判定模試の結果次第で決めていくと良いかと思います。
他に第4志望をつくって、第1志望も第2志望も、その偏差値が5高い方の第3志望にも、たとえ全て不合格だったとしても、第4志望で納得できるという組み方をしているのであれば、娘さんの気に入った偏差値の高い方を受けてみて構わないと思います。
いずれにしても、”当日お腹が痛くなっても合格できる学校で、通ってもいい学校”を1校は受験しておくことをお勧めします。
また、出願期間や合格発表日を考慮し、どちらの学校にも出願(ダブル出願)して、事前に行われる受験校の合否結果次第でどちらを受験するかを決めるという方法もあります。
なお、以上の意見は直接娘さんの成績や性格を見ているわけではないので、飽くまでも参考意見としてください。
塾での個別面談が行われるのではないでしょうか?
担当の先生方とご相談の上、バランスの良い併願パターンが決まるよう、心よりお祈り申し上げます。