今回は地震のマグニチュードのお話です。
(マグニチュードの計算は歴史を経て変化があるようですが、今回は近年用いられているモーメントマグネチュードでの値を用いてみました。)
マグニチュード(M)は地震の「規模(エネルギーの大きさ)」を表し、震度は「その地での揺れの大きさ」です。
今回の東北地方太平洋沖地震ではM9.0という想定を超えた規模である超巨大地震だったことは周知の事実です。
1995年に関西で起きた阪神淡路大震災がM6.9ですから、それよりも2.1ほど大きかったわけですね。
具体的に、どの程度の差なのでしょうか?
これは受験理科のテストでも良く出題されるのですが、答えは
では、
約32倍×2=約64倍 ではありません。
答えは、
何だか、大きすぎて、感覚が掴めないくらいですよね。
仕組みは次のような式になっています。
(AとBの差と1.5の積で10のべき乗をとる)
例えば、マグネチュード5と6を当てはめると、
A-B=6-5=1より 10^(1.5*1)=
そして、マグネチュード5と7を当てはめると、
A-B=7-5=2より 10^(1.5*2)= となります。
(もちろんこんな「べき乗計算」は中学受験では出ませんが…)
なお気象庁発表で、このたびの東北地方太平洋沖地震は当初M8.8だったのが、M9.0に修正されました。
A-B=9.0-8.8=0.2より 10^(1.5*0.2)= ということで、
2倍ですから、M8.8の地震が2回分のエネルギーってことですね…
ちなみに、阪神大震災の約126回分となります。凄すぎます…
この度の震災で被害にあわれた皆様ならびにそのご関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げるとともに、犠牲になられた方々とご遺族の皆様に対し、深くお悔やみを申し上げます。
一日も早く普段の生活に戻れますよう、心よりお祈り申し上げます。