毎年高倍率となる公立中高一貫校。
東京都教育委員会の発表によると、都立の中高一貫教育校として人気の高い10校は、2月3日に行われた一般枠募集の適性検査では、4.31倍~8.94倍という高い受検倍率となったそうです。
かなりの高倍率ですが、毎年見慣れた数字なので、むしろ開講当初の加熱した高倍率と比べて落ち着いた感がありますね。
しかし、改めてちょっと驚いた数字が。
全10校合計で、92名が繰り上げ合格となったというのです。
繰り上げ合格というのは、入学辞退者の穴埋めで行うわけなので、こんなに高倍率な受検なのに、92名も入学辞退者が出た、というのです。
具体的な内訳は以下の通り。
小石川中等教育 16人 白鴎高等学校附属 6人
両国高等学校附属 5人 桜修館中等教育 11人
富士高等学校附属 5人 大泉高等学校附属 12人
南多摩中等教育 9人 立川国際中等教育 4人
武蔵高等学校附属 15人 三鷹中等教育 9人
最初はどうしてかな? と思いましたが、やっぱり… 合格発表日の問題が大きいんでしょうかねぇ…
私立中学の入学手続き締め切り日は、その多くが2月6日となっています。
それなのに、3日に受検した公立中高一貫校は、合格発表日が9日。 私立と併願受検していた場合、私立中で合格を取っていれば、やはり6日に入学金を払ってしまいますもんね。
その状態で公立中高一貫校に合格した場合、払ってしまった私立への入学金を捨てる事になるわけです。
公立中高一貫校が、親子共に第一志望だった場合は、それもやむなしとなるのでしょうが、私立か公立中高一貫かと、葛藤が起こることもあるでしょうし、公立中高一貫校の高倍率に期待せずに、私立に合格した時点で もう私立に決めちゃった、というご家庭もあるでしょうからね。
公立中高一貫校の合格発表日がもっと早かったら、(せめて5日とか)もっと入学辞退者は減るんでしょうけどね…