Q.娘は現在某大手塾に4年から通っているのですが、クラスがあがるにつれて、定期テストや模試などでかなり緊張するらしく、家ではスラスラ解けているのに、それがテストだと発揮出来ないときがあり、それが最近とても目立っています。
娘自身もそれは良くわかっています。 調子が良く伸びているときは、力を発揮してくるのですが、 緊張すると芋づる式に全教科コケてしまいます。
本番は絶対に緊張すると思うので、今からとても心配です。。。 普段気をつけた方が良いことなど、何かアドバイスを頂けると嬉しく思います。
A. 家だとスラスラ解けるのに、なぜだか本番だと取れない。 クラスがあがるにつれて、定期テストや模試などでかなり緊張してしまう・・。
「線の細いタイプ」のお子さんに多いですね。
原因も突き詰めると様々考えられると思います。
クラスの雰囲気に馴染んでいないので、心が落ち着かない、本当の実力がついていない、テスト慣れしていない、・・ 緊張したというのは本人の言い訳の時もあります。
テストというのは、客観的な判断を下すものですから、緊張することも含めて、本人の実力といえば、それまでです。
通常、健康的な精神状態であり、ある程度のテスト慣れをしておけば、やはりテスト結果というのは その子の学力を反映した結果となります。
たとえ家でスラスラ解けているように見えても、教えられたばかりだからやり方を覚えているだけで、問題の文章の書き方が変わったり、数値や問われている内容に少しひねりが入っただけで、応用が効かずに解けなくなってしまうということは、当り前のように良くある事です。
ですから、これは地道に学力を上げていく勉強をコツコツと重ねる事が一番です。
ましてや4年生の頃のテスト問題はまだ解きやすくても、5年生、6年生の内容は非常に各科目とも難度があがります。
4年生の時に最上位クラスにいても、じわじわとついていけなくなって、6年生の頃には最下位クラスに下がってしまっていたという例は毎年見られます。
地道にしっかりとした学力をつけて行けば、結果としてテストの成績も安定してきますから、それが結局緊張緩和に繋がるわけです。
また、「テストが始まったら、すぐに取り掛かるのではなくて、問題全体を一通り見渡して、解きやすい問題から解くといいんだよ」とか、 「テスト開始1分前は目を閉じて精神集中させるんだよ」などと、ちまたによくある暗示法なんかがよく効いたりする事もありますよ(^_^)
また、極度に緊張してしまう子に対して、慣れさせて緊張を少しでも和らげるために、入試本番前に何度も受験校に本人と一緒に見学に行って、門番さんに顔を覚えられるくらいになっているうちに、本人も慣れてきて、入試本番でも実力を出すことができたという例もあります。
さて、それでもなぜだかテスト本番で取れない子というのもいます。
過去に担当した生徒で、クラスでは元気で活発だし、 各科目の担当全員が、「授業での様子や頭の回転も速いのに、何で本番のテストで取れないんだろう?」と悩んでいたほどです。
その子は普段はとてもいい子なんですが、何だか時折すごく線が細い様子を見せる子でした。
思い当たるのは、実は家でのお母さんの様子です。 そのお母さんはちょっと変わったお母さんでした。(担当全員の意見ですよ。)
お母さん自身がすごく神経質で、それ故に精神不安定になってしまっていたということです。
お子さんに対して時に物凄く過保護になったり、テスト結果にすごく過敏になったり、時にお子さんに対して「この子はもうだめだわ。これが実力なのよ」と見限ってみたり・・・
お母さんの志望校がとても高かったので、願う結果に対して本人が頑張っていたのに、それに見合った結果が出せずにいたのが、お母さんとしてはだんだん許せなくなってしまったのかもしれません。
そんなお母さんからの精神的なプレッシャーが、本人のテストに対するプレッシャーに繋がっていたのかもしれません。
中学受験での親の大きな役割の一つは、お子さんの成長を長い目で見てあげて、お子さんが色んなことでつまづいたとしても、エールを送り続けて本人の能力の最大限が出せる精神的なマネジメントをしてあげる事です。
つらいとき、苦しい時こそ、逃げずに継続していくことの大切さを教えてあげつつ、時には太陽のような心で接し、本人のモチベーションを継続させていけるように対応してあげて下さい。
そのためにも、お母さん自身が心配しすぎずに、健康体で、いつも元気を心がけている事も大切ですよね。 お互い頑張りましょう。
コメント
勝手に取上げてしまってすみませんでした。
しかも、学年見事に間違えていましたね。
申し訳ございません。
娘さんは、とても頑張っていて、しかも自分で「どうしたらケアレスミスをなくせるか」と考えているとのこと。
素晴らしいです!
きっとよい方向で安定してきますよ。
是非応援し続けてあげてください。
私も心から応援しています。
すみません。
最後の文にタイプミスがありました。
↓
親の自分もまだまだ未熟なので、
太陽のような心を持つには努力が必要ですが、
一番苦しいのは娘なので、
応援していってあげたいと思います。
記事に取り上げて頂き有難う御座いました。
学年は名前の通り『小6娘の母』で御座いました(^^;
確かに娘は以外とナイーブで、
「線の細いタイプ」かも知れません。
テストの結果が良くない時でも
『失敗をバネにして次頑張れ!』と応援してきたのですが、
6年になり、良いときと悪いときの浮き沈みが激しいので、
少し心配をしておりました。
とても頑張っているので、本当に歯がゆい思いです。
やはり地道にコツコツと!なのですね。
最近は「どうしたらケアレスミスを無くせるか」など
自分で色々と考えているようで、
それが結果に繋がれば良いなと思っております。
それから早速テスト前は目を閉じて精神集中は
早速娘に伝えました(*^-^)
親の自分もまだまだ未熟なので、
太陽のような心を持つには
一番苦しいのは娘なので努力が必要ですが、
応援していってあげたいと思います。
英語くんさま
いつも応援ありがとうございます。
何気なしに始めたブログでしたが、皆様からの応援を頂き、いつの間にやら10万アクセスを超えていました。
同じ業界人として、これからも頑張りましょう!
今後ともよろしくお願いいたします。
連投すみません。10万アクセス達成おめでとうございます!
歴史的瞬間に立ち会うことはできませんでしたが、日々の積み重ねがこの数値を達成したのですね。これからも頑張って下さい。
応援完了!
息子のテストの点数で親の私が、辛い現実から逃げて継続するのを放棄してました。
目が覚めました。
あきらめず今日からまた続けます。
まだ元気の足りない太陽のままですが。
先生、ありがとうございます。
なるほど~ボクの教え子の多くは逆に、点数やテストに対する緊張感がなさ過ぎて困っています・・・
応援完了~♪