A.さて、メール内容から察しましたところ、とても優秀なお子さんですね。いわゆる地頭の良いお子さんだと思います。
現在4年生なのに、算数も既に5年生の内容を学習していて、しかも、自分から5年生の内容に進みたいといって頑張っているというのは素晴らしいですね。 優秀なお子さんですので、焦りすぎず、じっくりと実力をつけてあげると良いと思います。
4年生のうちから、予習シリーズの5年生の内容をやっているのは通塾している子から考えても、とても進んでいることですので、文句はありません。 既に実行されているように、基本問題を中心に学習して、来年もう一度通信クラブで確認する事により、定着も計れると思います。
気になる点としては、国語に比べて受験算数はかなり高度な事を学習しますので、発達段階の小学生4年生の能力(脳力)にとって限界があるのではないかということです。
例えば、シリーズの5年生では既に高度な「割合」の学習に入っていますし、分数のかけ算・割り算の計算が出来て当り前になっています。 (公立小学校では分数のかけ算割り算は小6で学習します)
第8回の消去算などは、公立中学2年数学で学習する連立方程式です。 立体問題は、女の子は立体図形の感覚を掴むのが苦手ですし、第16回の食塩水の濃度などは、シリーズには線分図で説明されており、恐らく訳がわからない(大人が見ても、そう思いますので)と思います。(私は面積図で教えますが。)
予習シリーズ算数は、取上げている問題やカリキュラム構成はとても良いのですが、詳細解説は分かりにくい問題も多いので、教える側が吟味して、噛み砕いて教える必要があります。
さらに言うと、5年生の下巻の内容は更に高度になります。 今年は5年生の内容は本人が理解できるレベルまでにとどめて、4年生内容の定着に努めておくだけで十分だと思います。