皆さん、イス取りゲームってご存知ですよね。
音楽が鳴って、並べられたイスの周りを複数名でぐるぐる回る、あのゲームです。
でも、人数よりイスの数が少ないんですよね。
音楽がストップした瞬間に座る。
座れる人もいれば、座れない人も出てしまう。
座れた人が、勝ち。座れなかったら負け。
これをイスの数を減らしながら、繰り返すのです。
もともとゲームだから、スリルを味わいながら楽しんでやれば良いのですが、このイス取りゲームで、人生を決まってしまうとしたら…
イス取りゲームって、怖いですよね…
受験というのは、このような「イス取りゲーム」の怖い要素が入ってきてしまうのです。
我々塾講師もそれが当たり前のように、「合格というイスに座れるため」の指導をしていきます。
親も、「我が子をイスに座らせて、勝ち組に入れる」ことを期待して塾に通わせます。
そこにニーズが産まれて、塾業界が成り立っているのも事実です。
でも、時折大事なことを忘れてしまっていないか考えるのです。
イスに座れなかったら、負け組なのでしょうか?
人間は、いろんなタイプの人がいます。
機敏なタイプもいれば、おっとりしている人もいます。
イスに座るには、おっとりしているタイプはどうしても遅れをとってしまいます。
おっとりしている人は、負け組で、生きる価値はないのでしょうか?
そんなことは、決してないはずです。