先日、短眠術に関する本を読みました。通常人生の約3分の1を占める睡眠時間を、もっと少なくても大丈夫なようになれば、その分、人生をもっと謳歌できる、というものですが…
実際、睡眠時間は1日8時間が最適だ、という説は、何の根拠もないんだとか。
ただ、寝るのが大好きっていう人にとっては、この内容はちょっと…(私も、基本好きですし(笑))
もちろん、育ち盛りの子供にとって、睡眠時間を減らすことを勧めるべきではないと思いますね。
しかし、この著者である藤本憲幸氏は、短眠法だけでなく、ヨガや記憶術なども研究されていて有名な方です。
睡眠や記憶など、脳の研究結果が紹介されており、様々な受験にも使えそうな内容がありましたので、こちらに紹介しておきます。
覚えても、すぐ忘れちゃう子…。覚えるのが苦手な子…。
私も塾現場で、こういう生徒達が多いので、悩まされております(苦笑)
もちろん、覚えるためには繰り返しによる定着が必要なのですが、より効果的で簡単な方法があるのです。
それは、以下の手順で勉強すること。
① 寝る前に勉強(特に暗記もの)する。
↓
② 寝る。
↓
③ 目覚めたあと、すぐに寝る前に学習した同じ内容を学習する。
これだけで、驚くほどすんなり頭に入って、長く忘れません。
脳の記憶中枢にインプットされた知識は、睡眠中約80%がそのまま保持されます。
睡眠中に記憶が整理されるのです。これはアメリカの大脳生理学の研究で実証されているそうです。
さらに、起きてすぐ 同じ内容を復習し直すことによって、整理された知識を再確認することになるので、記憶が定着するのです。
まるで、以下のような感じですね。
① たくさん集めたおもちゃを(睡眠前の学習)
↓
② 一度整理箱に整理して(睡眠中)
↓
③ どの箱に入れたかを確認する(睡眠後の学習)
特に ③の作業をすることによって、どこに仕舞ったか忘れなくなり、記憶が定着しますよね。
特に覚えるのが苦手なお子さんであれば、試しに実践されてみてはいかがでしょうか。
あなたを変える超「熟睡短眠」法―減眠効果で集中力・記憶力が倍増する! (知的生きかた文庫) 藤本 憲幸 三笠書房 1997-08 売り上げランキング : 178743 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る |