さて、いつの間にやら秋になり、小6受験生も本格的な模試が始まりました。
担当している生徒たちは、四谷大塚の合不合判定テストを受験しています。
今年は同じ日に某大手進学塾でも内部で模試が行われるらしいので、例年と比べてどれくらい変動が起こるのか関心どころですが、受験者もそんなに多くないでしょうから、四谷の模試はある程度例年通りの偏差値の出方でしょうかね…
さて、このような大きな模試では志望校に対して注目したい合格率が出ます。
○○中学 合格率20% △△中学 合格率50% ◇◇中学 合格率80%
・・・・・ってな感じに…
志望校の併願パターンを考える上での参考になりますが、どうしても気になるし、
結果で気分が左右されがちになりますよね。
でも、多くのご家庭では12月までこのような大きな模試を複数回受験されるでしょうから、
せっかくなので、合格率だけ見るのではなくて、もう少し模試を深く活用してみましょう。
合否判定模試は一般的には様々な学校の判定を出すために、問題数を多く、
さらに簡単な問題から難しめの問題まで幅広く満遍なく出題してきます。
当然、受験される学校とは難易度や出題傾向が違うことが多いでしょうし、それゆえ
「模試の結果なんて関係ない!」と、結果を無視することも出来ます。(特に悪い結果だと…(笑))
確かに志望校判定がどれだけの整合性があるかという議論になると、学校によりけりですし、
一概に信頼できる判定だとは言い難い場合もあるでしょう。
合格率は「あくまでも、目安」として捉えたら良いかと思います。
(お子さんは一喜一憂するでしょうけどね)
注目して欲しい箇所は他にあります。
模試の特徴である「範囲が広く」「易しい問題から難問まで」「まんべんなく」
出題されていることを利用することを考えましょう。
そうです。模試の成績帳票で見るべき箇所は、合格率だけではなくて、
お子さんの「弱点部分の確認」です。
成績の数値だけを見るのではなく、答案を確認し、各単元でどのような単元が得意で、
どの単元がミスが多いのかを、改めて把握してみるのです。
ミスの原因もさまざまあるでしょう。
ケアレスミスなのか、時間が足りなかったのか、苦手単元だから飛ばしたのか、
考え方は出来ていたのか、問題を読み間違えていないか、
…などなど。
担当講師が多くの生徒を抱えている場合、個別に細かな弱点まで把握することは大変なことです。
そこで、ぜひご家庭でどのような弱点があるのかを確認して、本人に自覚と対策を意識させてあげて下さい。
もちろん、担当にその情報を連絡してあげれば、更に授業で対策を取り入れてくれることも期待できます。
受験生の秋のこの期間、せっかく受験する模試ですから、ただ結果数値を見てお子さんを叱るだけではなく(笑)、本番に向けての「弱点穴埋めに活用」してみてはいかがでしょうか?