中学受験を始めると、5年生6年生は本当に忙しくなります。
毎週新しい単元を学習し、出される結構な量の宿題に翻弄されます。
でも宿題は、学習した内容を定着させるための復習として必要なことです。
手を抜いていると何も定着しないままになってしまい、消化不良になってしまいます。
消化不良が重なると、後で宿題以外のところも復習しないといけなくなり、ますます時間がとられてしまいます。困ったものですよね‥
さて、そのような状態にできるだけ陥らないようにするために、効果的な方法があります。
それは、「予習する」こと。
えーっ、また余計な時間がかかる!と思われるかもしれませんね。
でも予習は時間をかける必要はありません。5分くらいでも効果があります。
予習の目的は、「疑問を持って授業に臨むこと」なんです。
例えば、何気なしにTVをつけて見た番組よりも、事前に次回予告や番組紹介などを見て、
興味や関心を持ってから観たほうが、印象に残ります。
(この先、どうなってしまうんだろう?)
なんていう感じのワクワク感を持った状態で観ると、強い印象が残りますよね。
勉強も同じです。勉強の場合の関心・興味は「疑問を持つこと」から始まります。
(今日はつるかめ算について勉強するんだな。
つるかめ算って何だろう?こんな問題ってどうやって解くんだろう?)
そんな疑問を持って授業に臨めば、授業で疑問が解消された時、深く印象に残ります。
(なるほど、そういうことだったのかぁ~。こうやって解くんだな・・)
という感じに・・。
ところが、何の基礎知識もないままに授業に臨むと、たくさんの板書を必死にノートに写すだけで
授業が終わってしまうことがあります。
そうなると、授業内でそもそも理解できていないので、宿題をやろうにも ますます時間がかかって
しまい、消化不良の状態になっていくのです。
予習に時間をかけ過ぎては、授業を受ける意味が薄れてしまいますが、授業前の5分だけ、
今日やるテキストの内容を見ておくだけでも違います。
あるいは、塾に行く前にお子さんと一緒にテキストを開いて、今日学習する内容を確認してもいいでしょう。
お子さんが塾から帰ってきたら、
「あの問題の意味わかった?」
なんて聞いて、お子さんに教えてもらうとか・・ (^.^)
少しの予習で理解率を高めることにより、大幅に復習の時間を減らすことができ、それがさらに次の単元を予習する余裕へとつながります。
★ 少し予習 ⇒ 授業内で印象深く理解 ⇒ 宿題で完全定着
というサイクルを目指して習慣化していきましょう。