TV番組で、働く女性に大人気の経済評論家の勝間和代さんが言ってました。
何が100以上あると、東大に受かりやすくなるのか・・・?
答えは、『本が100冊以上』です。
確かに塾でも国語のできる子というのは、決まって本を読むのが好きな子が多く、 国語の成績はそれまでに読んだ読書量にある程度比例するというのは間違いない実感があります。
しかし、読書の効果はそれだけではないようです。
国際教育到達度評価学会(IEA)という機関の調査結果によると、 育った環境別の中学2年生の数学テストは以下の通りです。
・本が101冊以上 595.5点 ・本が100冊以下 557.7点
つまり、本の多い環境で育った子の方が、数学の点数が高かったという結果に。 読書は国語だけでなくて、思考力そのものを育ててくれるのでしょう。
思えば私自身も幼い頃に母から年齢相応の本を与えられて読んでいた記憶があります。 (まぁ、テレビアニメも良く観てましたけど…(苦笑))
さて、こんなことを聞くと、つい子供に読書を強要したくなりますが、こんなデータもあります。
東大生233人に聞いたアンケート結果にて、
家庭での教育方針は?という質問に対し、
・勉強しろとよく言われた 21% ・勉強しろと言われなかった 68% ・どちらとも言えない 11%
という回答。
つまり、東大生の7割近くは、自宅で勉強を強要されなかったようですね。
ある東大生の息子さんがいるご両親へのインタビューで、家庭ではどんな風にお子さんを育てたのかと聞くと、 『とにかくベタ褒め。疲れるほど褒めた。』 のだそう。
そういえば、今春卒業した生徒が塾に顔を出してくれた時に言っていたのが、
「子供は誉められると伸びるんだよ~」
などと、受験中厳しいことばかり言っていた私に対して当て付けのように言っていました。 (耳が痛い‥笑。結果第一志望に受かってくれたから良かったんですが‥)
話がそれましたが、
本を手に取りやすい環境で、勉強欲が沸きやすい環境を作ることが大切ですよね。 一冊の本との出会いが、人生を変えることもあります。
その子の興味関心を引きそうな本などを少しずつ揃えてあげて、押し付けにならない程度に良い教育環境を整えてあげるのはいいことではないでしょうか。 ★Mr.ニュース 池上彰が子供たちに贈りたい本