PR

宿題をやらなくなってきた 後編

小言を言う母親 トラブル対処

今回は前編の続きです。

成績もそこそこ取れている。
4年生までは一生懸命やっていたのに、5年生になってから宿題を
ぜんぜんやらなくなってきた。

最近は言うことを聞かなくて、反発ばっかりしてくる…
といったケースのお話です。

反発している原因は、お母さんをみていると良く分かります。
結構細かい完璧主義のお母さんで、テストの結果をみるたびにミスを指摘します。

「また、こんなケアレスミスをして…」

講師への相談も、より完璧を目指すためには…的なご相談です。

普通に心配性のお母さんなんだと思いますが、心配する余りに、本人を褒めてあげることを
忘れてしまっているみたいでした。

本人としても、受験勉強は、やっていて喜びがないと続ける事はつらくなります。
もともと頑張っていた子ですから、本人なりにも努力をしていた。
そこそこの成績も出している、というプライドもある。

しかし、やってもやっても細かな点を指摘されて、褒められることもない。
扱っている問題は難しくなり、宿題の量はたくさんある。

塾に通っていない学校のお友達は、毎日楽しそうに遊んでいる。
好きなゲームもテレビもたくさんやっている。
お母さんから勉強に関して小言を言われているようでもない…

受験合格のためだと言われるけれど…、
そもそも受験の実感も薄いし、そこまで私立の中学校がいいのかどうかも分からない。

いつしか、つらい勉強をしている意味を感じられなくなって、嫌になってきてしまったんでしょうね。

5年生になると、少しずつお兄ちゃん、お姉ちゃんになっていく時期なので、
お母さんに細かく関わられるのが嫌になってくる時期です。
でもそれは、正常な成長の証なんですね。

そもそも中学受験は精神的に大人の子が強いです。
でもそうなるためには、誰から言われることなく自分で積極的に勉強に取り組むような
心構えが必要になってきます。

上位校を目指すなら、少なくとも6年生の二学期にはそうなっていないと、ですよね。
いつまでもお母さんに頼っているよりは、自分の力で取り組むように、上手く成長を助けていく
必要があります。

そこで、心配性のお母様には、先のお子さんの成長を助けるために、ご協力いただきました。
少しお子さんとの距離を置いてもらい、結果が出た時には褒めることも忘れないように
お願いしました。
塾でもできるだけ本人を褒めてのせるように声を掛けていき、将来の話をして自覚を促していきます。

こうやっていくと少しずつお子さんは成長していきます。
うまく乗り越えていくと、6年生になってから随分と成長をみせてきます。
自分が合格したいから、勉強するようになるのです。

色々と心配事も付きませんが、時には成長のために見守ることも必要。
塾講師とうまく連携を取りながら暖かく見守っていきましょう。

タイトルとURLをコピーしました