先日とあるテレビ番組を見ていたら、ある個別指導の塾の先生が指導術を紹介していました。
紹介されていたのは、「発問応答方式」
その方法は、適切な発問を通して、考えさせ、本人の考え方を引き出し、正しい応答を引き出して、褒める、というものです。
もっともらしくTVで紹介される方法だというので、はじめはどんなすごい方法なのかと思っていましたが、指導現場では当たり前の王道の方法でした。 (当たり前のことじゃないかな)と思いましたが、考えてみると、やはり王道だけに奥が深く、大切なことだと再認識させられました。
私は集団授業の講師ですが、特に算数の授業では授業内でも同様に、まず発問を投げかけ、生徒たちに考えさせます。
そして、ヒントやテクニックを教えながら正答へ導いていくわけですが、集団授業の場合、やはり生徒一人一人の理解力が違います。 さらに限られた時間内で教えないといけない問題量もあるので、理解について来れない生徒が出てしまうことがあります。
同じ問題でも、授業後の質問対応などで、個別にその子に合わせた発問を投げ掛けてあげ、考えさせると、理解してくれることもたくさんあります。
お子さんに応じて、どんな発問を投げ掛け、どこまで教えて、ここからは自分で解かせるといった案配は、やはり指導者の力量によるのでしょう。
ご家庭で教える時もそうかも知れませんが、お子さんが勉強が苦手な場合・・ (何とかしないと)と焦れば焦るほど、ついつい一方的に教えてしまいがちになってしまいます。
そんなときほど、「お子さんの立場に立って」本人の考える力を引き出してあげることが大切ですよね。
そして、忘れてはいけないのが、よい考えを発してくれたときは、それが正答から多少外れていたとしても、褒めてあげることです。
強要で教えられたことよりは、自分の力で考えたことの方が忘れずに定着しますし、褒められれば何より自信に繋がっていきます。
その小さな自信の積み重ねが次の問題を解いていく上での大きなモチベーションに繋がっていくわけですから。