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ミスはいけないこと?

勉強するクマ 塾講師の本音

混迷した時期の最中ですが、学校も新学年が始まり、塾でも気持ちを新たに新学期が始まりました。クラスによっては担当講師が新しく変わったところもあるのではないでしょうか。

私が新しいクラスを受け持つときに生徒たちに話す内容のひとつに、「ミスについて」があります。
ミスをすると叱られる、嫌な気持ちになる、というのが普通のお子さんの感覚だと思います。

しかし、私は授業内での発言や小テスト、家庭学習では、「ミスをしても全然構わない」と教えます。
多くのお子さんが、間違えてしまうのは当たり前。でも、そのミスを修正し、その修正を繰り返すことによって、より正確に完全に近い形となっていくわけです。

大切なのは、「ミスを修正する」能力を高め、 ミスをしにくい学力を身につけることです。
私が塾での指導を通じ、新人講師の頃にはできなかったことで、年数を重ねることで出来るようになったことがあります。
それは、授業内での板書でワザと間違った解き方をし、どこが間違えているかを気付かせる、という教授法です。経験と共に、自然とできるようになりました。

「はい、前を向いて。さて、先生が解いてみたけど、実はこの中でどこかに間違いがあります。どこが間違えてる?」
間違い探しゲームの感覚ですが、多くの生徒は楽しそうに私のミスを必死に探してくれます。
こうして生徒が間違えやすい箇所を、最初から指導内容に盛り込むことが出来るわけです。

また、授業内で手を挙げて指名され、答えが間違えてしまうと、本人は恥ずかしい思いをしてしまいます。
でも、教える側としては、ミスをしてくれた方が、全体への意識付けは しやすいんですよね・・(^_^)  

だから、「授業中はミスしてもいいんだよ。」教えていきます。
「テストできちんと点数を取ってくれればいいんだよ。」と、付け加えますが・・(苦笑)

宿題も、答えだけが書かれていて、丸だけがついているものは、評価しません。
本人は気分がいいかもしれませんが、答えを写して丸をつけて、宿題をやった気になっている子は必ず毎年いますので。
途中式をしっかり書いて、間違えて、色ペンで直しをして、・・といった、「ミスを直す」訓練が、後々活かされてくるはずです。        

『天才ではなく、秀才になれ!』
地道な努力が、熾烈な受験を乗り越える大きな助けになるはずですし、先々の大きな人生の財産になっていくはずです。

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