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ミスを引きずらない方法

  ■ ミスを引きずらないテクニック

  どんなにメンタルが強い子でも、テストの経験がある子でも、何か悩みがある時は、それが頭から離れずに、集中できないものです。

  ○友達からちょっとしたことでからかわれた言葉が頭から離れなかったり、

  ○朝食べたものがムカムカして気持ち悪かったのを引きずったり、

  ○昨晩、なかなか寝つけなかったり…

  ○お父さんとお母さんが喧嘩していたのがショックだったり…

  様々な原因で、テストに集中できず、スランプに陥ってしまうことは往々にして起こりがちです。

 でもこれは、勿論大人の世界でも同じ。

 実力のあるスポーツ選手でも、試合中のちょっとしたミスの後に気持ちを切替えられずに引きずってしまうことや、

 プロ選手にだって、大衆紙にでっち上げのゴシップ記事を書かれて悩んでしまいプレーに影響する、なんてこともあります。

 スポーツの世界には、一流のメンタルトレーナーがいます。

 選手がスランプに陥った時、メンタルトレーナーが使うテクニックとして、「パーキング」という心理手法があります。

 この「パーキング(駐車)」という手法は訓練すれば、誰にでもできるようになるそうです。

 1.頭の中に駐車場をつくる
 
 2.ミスや悩みは一旦その駐車場に停車させておく
 
 3.目の前の試合に集中する
 
 4.反省や修正は、試合後に好きなだけやればよい。

 上記のように、選手にイメージをさせるというのです。

 これを選手に繰り返し訓練させると、メンタルが相当鍛えられるというのです。

 世界テニスの頂上決戦などを観ていると、一流選手はミスを繰り返しても、すぐに気持ちを切りかえて、逆転してきたりします。
 観ているだけでもメンタルの強さを感じることができますよ。

 さて、しかしながら中学受験は、選手がまだまだ小学生。

 精神的に不安定になりやすいのは仕方ありません。

 「パーキング」の手法が使えるお子さんであれば、それはそれで素晴らしいのですが、なかなか心を自分でコントロールできないのが子供です。

 ここで、一番のメンタルトレーナーになるべきは、やっぱり親御さんですよね。

 ■痛いの痛いの飛んで行け~

 テストの直前などは、特にお子さんの様子を気にしておきましょう。

 子供が悩んでいる様子であれば、まずはその悩みを聴き出してあげるといいでしょう。

 そして、

 「なるほど。それは、嫌な気持ちになるよね…。
 
  じゃぁその嫌な気持ちは一旦お母さんが預かっておくから、心配しないで。対処法を考えておくから。
 
  これからテスト本番だから、今はテストに集中して自分の実力を出し切ることだけを考えなさい。 」

 といった感じで、親御さんが一旦お子さんの悩みの駐車場になってあげる、というのが良いでしょう。

 そんな一言で、お子さんの気持ちは意外とすんなり切り替わります。

 小さな子が、ケガをした時に、

 「痛いの痛いの飛んでいけ~!」

 ってやると、泣き止んだりするのと、同じような感じですね。

 考えすぎる大人よりも、むしろ子供の方が気持ちの切り替えが早いかもしれませんね。

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