先回に引き続き、子供たちの中に「折れない心」を育てていくための【土台作り】についてまとめてみました。
人の心、特に子供の心は単純で、
「自分は認められている」
という気持ちがあるとき、心が平静に保たれるのです。
「自分は認められている。だから、多少辛いことがあっても乗り越えられる」
となりますので、そんな感情が、折れない心の土台となっていきます。
多少の悪いところがあったとしても周囲がその【存在を認めてあげ】、本人の中に【自尊心を育ててあげる】ことが大切なんですね。
■ 2つの自尊心
さて、自尊心には2種類あります。
社会的自尊心
【社会的自尊心】というのは、家庭ではなくて、学校や塾でどう評価されているか、が関わってきます。
塾で成績優秀なら、周囲から評価され、社会的自尊心も高まるでしょう。
しかし、社会的な評価というのは絶えず変化するもので、ちょっとしたことで先生から叱られたり、成績が下がったりすると落ち込むこともあります。
また、常に変化と成長を求められる環境である場合が多いので、気を休められる場所ではありません。
基本的自尊心
【基本的自尊心】というのは、家庭の中で育つものです。
多少のトラブルがあったとしても、基本的には家族の愛情と庇護の下で、存在全てを受け入れられているんだ、という感情が、基本的自尊心を育てます。
「ありのままの自分」を受け入れてくれる場所でもあるでしょう。
■ 折れない心の土台作り
折れない心の根底には、家族から暖かく見守られているという【基本的自尊心】をしっかり持っていることが大切なんですね。
それが、困難を乗り越える精神力の土台にもなりますし、それは家族だけができる特権とも言えるでしょう。
基本的自尊心を育てるポイントは…
『日々の生活で、一緒に感情を共有する』
ことです。
お子さんの気持ちに寄り添う時間を持ちつつ、気持ちを前向きに切り替える手助けをしてあげてくださいね。